けいじばん

過去ログ79 2011/1/3 11:08

▼セレーネのためいき
だから、アーリア人の支配の元に成立したインドの宗教は父系社会の臭いをプンプンさせたものとして、女性蔑視男性優位の色合いが濃く出ているんだと考えられます。
あのお釈迦様をしてさえ、十大弟子に女性は一人もいませんし、女性に対する言及は非常に少ないです。
その伝統を非常に非常に非常に色濃く残した仏教が女性の成仏を否定的に捉えていたとしても不思議はありません。
後の大乗仏教の経典に法華経というのがありますが、この中には驚くことに女性が成仏するためには男性に変身しなければいけないという件があって、「変性男子(へんじょうなんじ)」という言葉を生み出してしまいました。
ってことで、仏教の女性観には自然崇拝など微塵も見られないわけであります(苦笑)

自然の流れというべきか、仏教という宗教が拡大していく過程で様々な要素を取り込んでいくのは当然の帰結ではありますが、観音菩薩という大きな大きな要素は結局未消化のままで、現代人からすれば性別の分からないお方になってしまった、というのはどうでしょ?(笑)

あくまでも私見ですよ、私見。
ね?
2011/1/3 11:08

▼セレーネのためいき
このアーリア人がどうも父系社会を形成していたようで、インダス文明の故地で放牧などを行って徐々に勢力を拡大していったと考えられています。
世界史の教科書にアーリア人の侵入と書かれているので、壮絶な戦闘が繰り返された後にアーリア人が覇権を握ったものと学生時代は勝手に思っていたのですが、事実はどうやらそんな剣呑なものではなくて、農耕には適さなくても放牧には問題のない土地を勝手に使い始めたというのがホントのところらしいですよ。
で、父系社会と母系社会がその後交易したり反目したりするうちに、アーリア人の方が放牧に適した土地の独占を目論んでインド全体に一気に拡大していったのではないでしょうか。
一定の収穫が見込めて灌漑や測量を必要としない集団と、家畜の数が増えるとともにより広い土地を必要とする集団がぶつかったら、そりゃ勢いの違いは明らかですわね(笑)
こうしてインド全体に拡散していったアーリア人が持っていた信仰が、後にバラモン教となり、各地の先住民たちを支配する過程で成立していったのがカースト制度だろうというのが、これもまた通説です
2011/1/3 10:53

▼セレーネのためいき
正月休みなもんで、時間が有り余っております(笑)
いつまで管理人さんと掲示板のやりとりが出来るのか分かりませんが、とりあえず『私見』を述べさせていただきますね(^^)
あくまでも「私見」ですから・・・。

古代インドで母系社会が父系社会に転換したのは、他のどの文明よりもハッキリした証拠があるでしょう。
インドで起こった古代文明としては、インダス文明が有名ですが、この文明は氾濫農耕を基本としていたので、毎年ある程度以上の収穫が見込めた点で他の文明と共通する部分が有るのですが、遺跡として今日まで残っているモヘンジョダロやハラッパーなどの規模は、メソポタミアの古代遺跡と比べても格段に小さかったようです。
インダス文明の立役者はドラヴィダ人だと推定されていますが、この時点では母系社会が形成されていたというのがほぼ共通の認識となっています。
その後、モヘンジョダロなどの古代都市が、通説の如く周辺の森林を伐採し尽して放棄されるまで、大らかな文明を謳歌していたようです。
モヘンジョダロやハラッパーほどの規模は持たなくても、インダス川の雪解け水による氾濫は流域の各地に恩恵をもたらしていたので、その後もドラヴィダ系の人達があちこちに散らばって農耕社会を形成していたのは間違いありません。
ところが、インダス文明(モヘンジョダロ)の消滅から300年ほど後に、大きな変化が訪れました。有名なアーリア人の侵入ですね。
2011/1/3 10:36

▼eika-k(管理人)
Re:セレーネのためいきさん
おめでとうございます(^^)
禁犯して結構ですから(笑)
もう全然構いませんから☆

ああ〜なるほど〜そう考えることもできるわけですね。
仏教の成立については全然知らないのですが、成仏できるのは男性だけっていうルールはブッダの頃からあったんでしょうか?
キリスト教でも女性差別的な内容がありますが、それは弟子のパウロによって付加されたとか言われますよね。
仏教の方はどこから来てるかご存じでしたら、是非教えてください(^^)

宗教ってのはいろんな概念を取り込んでいくと矛盾が生じるってありがちですね。
冬至祭をクリスマスに取り込んだばかりに、真冬なのに羊飼いがお祝いに来てしまったりするような矛盾ですね。

自然崇拝から生まれた古代信仰はたいてい大地母神信仰がありますから、女性性は排除できない部分だと思いますが、男性社会の構築の過程で生じる女性差別意識はあまりうまく処理できてないっていうか;;
人の意識下で構築されてきた信仰は矛盾を孕み易い傾向はあるかもしれませんね(^^)

またいつでも書き込みにいらしてください♪
楽しみにしております(^-^)
2011/1/3 0:48

▼セレーネのためいき
明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いします。

本来なら年末にご挨拶に伺うべきところ、早速にレスを頂いたので、禁を犯して厚かましくもちょこっと私見を述べに参りました(笑)

管理人さん、逆に考えてくださいまし(^^)
観音様が女性っぽく見えるのは、出自がアナーヒターと断定するには独断が過ぎるにしても、女神であるから当然なのですが、それを仏教の仏様に取り込んだ時に矛盾が生じてしまったんですね。
詰るところ、仏教では女性は成仏できない決まりがあったわけで、それでも大衆が希求する救いの象徴としては、慈母の優しさを体現する必要があったのではないでしょうか。
観音様の三十三の化身のひとつに慈母観音なんてのがあるわけですが、縋るべきは母の優しさであるべきなのに、仏様は男でしか成り得ない。このジレンマを解消する方便として考え出されたのが、限りなく母性を感じさせる観音様であると。

なんだかんだ言って、制約の多い宗教ですねぇ、仏教も(^^;;
2011/1/2 20:13

▼eika-k(管理人)
「けいじばん」の文字制限半角2000字でした(_ _;;
全角だと1000字;;
少ない;;あまりに少ない;;
もう少し長文いけるところを探します;;
しばしお待ちを☆
2011/1/2 14:39

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