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FOMAは苦戦続く

電気通信事業者協会(TCA)の発表によると、11月末の携帯電話の契約数は前月比0.5%増の7,280万8,700となり、事業者別の月間純増数は、NTTドコモが17万5,000、auは11万3,600、J-フォンは8万0,200、ツーカーはマイナス4,900だった。先月に比べ、NTTドコモが3万台伸ばし、逆にauは3万台減らしており、10月には拮抗していた両者の差がまた広がり、J-フォンは横ばいだった。春先には、デジタルカメラ搭載機の元祖「写メール」の人気で好調だったJ-フォンが市場を牽引した。これに対し、NTTドコモは、第3世代のFOMAを他社に先駆けて投入していたことことから、いわば「旧世代」の端末強化には躊躇していたが、「写メール」旋風の前に遂に腰を上げ、6月1日に「iショット」の名で「SH251i」を発売したところ、2カ月半足らずでiショット対応端末は100万台に達し、11月末には300万台を超えている。さらに、各種広告や街頭での宣伝活動など積極的な展開も効き、同社は勢いを取り戻した。一方、第3世代機では、引き続きauの「CDMA2000 1X」が順調に伸び、純増数60万4,400、累計では389万7,700となっている。NTTドコモのFOMAは純増数が6,600、累計は149,000で、苦戦が続いている。3大事業者のうち、第3世代への対応が遅れていたJ-フォンが、12月20日からいよいよ本格参入、「Vodafone Global Standard」のサービスを開始、この分野も三つ巴の競争になる。auの独走になるのか、NTTドコモの巻き返しはなるか、J-フォンの出だしはどうなるか、12月、来年1月の結果には、注目点が多い。