1 無名さん

彼女と別れたんだが

まぁ聞いてくれ。チラ裏に等しいがここ数日の間にいろいろな出来事があったんだ
(912SH/SB)
2
話の始まりは一年一ヶ月目の前前日(2月22日)、家に帰って来たらため息の連続、今までの俺に対する悪態、俺への強烈なまでの依存、その他諸々の理由で俺は彼女(今となっては元彼女であるが、ここでは彼女と省略させていただく)を振った。
(912SH/SB)
3 おにんにん
別れたのか…
俺は読んでるぞ
続き書いてくれ
(W51CA/au)
4 無名さん
おにんにんメールしようぜw
(P906i/FOMA)
5 ◆BAKA
>>1
私も見てるから早く続き書きなさいよw


予告しよう
お昼ごろおにんにんにメールする(゚∀゚)
(F704i/FOMA)
6 まさよし◆AAAA
俺も見てるぜ( ^ω^)
(N906i/FOMA)
7
>>3-6三都主!引越しの準備、恋の後片付けに終われてて中々書くの遅くなってしまうがすまない;
これからアパートの契約解除に向かいます!
>>5予告inに痛風しますた
(912SH/SB)
8
とりあえずコーヒー飲み終わるまで続けさせていただく!

まぁお馴染みではあるんだが、いつも喧嘩すると俺達は同じ部屋にいても全く話さなくなる。喧嘩して殴ったり殴られたりすることもあるわけだが・・・(DVなんて言われそうだから書くが相手が女性な絶対手加減はするし、本当に頭きた時以外はしない)

それで話さなくなった夜、俺は彼女が帰ってきた時は頭来てお先に電気消して寝てたわけだ。


夜中彼女はむせる様に泣いているので俺は目を覚ました。
何があったのかはわからなかった。
ふと枕元を見ると俺の携帯の位置が変わっている。
それを見て俺はすぐに状況を理解した。
彼女が俺の携帯を見たのだ。
(912SH/SB)
9 無名さん
今北産業
(N903i/FOMA)
10 無名さん
>>9
俺浮気
携帯見られる
別れる
(912SH/SB)
11
花粉症杉て栄から帰ってきますた
俺の携帯には女の子用のメールボックスが7個ほど(リア充ではない)
その内の二つに問題があった
一つはただの女友達
メール内容は
『やっぱりゆりかさんが気になる』
『清楚なお嬢様系が好き』
『出会い系でもやろうかな』

と俺からの送信メール

もう一つは出会い系で釣った(去年の8月頃)
『会いたい』
『同棲ごっこしよう』
『かっくいいじゃないですか』
みたいな相手からのメール
なんとなく保護してあったのが残ってた
ちなみにどの女とも俺は肉体関係を結んではいない
(912SH/SB)
12 無名さん
それらのメールを見られて俺は参った。しかし明日までに言い訳を考えようと思いそこではあえて彼女に対して携帯のことは振れずに寝てるフリして重いっきり頭フル回転させ言い訳を考えた。
いい言い訳が見つかった。
ゆりかさんってのは好きではないがmixiで去年の4月くらいに何通かメッセージ頂いてるので、なんとなく気になっていた(メッセージ頂いたのは本当)
もう一人の子はただ単に裏mixiで相手から一方的にメッセージを送り付けてくる相手(裏mixiってのは嘘で立派な出会い系。ただ相手が舞い上がって一方的に誘ってくるのはガチ)
という設定にした
(912SH/SB)
13
この時は既に3時。流石に俺も疲れていたので寝ることにした。
朝の日差しが俺にだけ眩しいと思ったら時計は11時を回っていた。
布団の中でモゴモゴと携帯いじる俺。タバコでも吸いに台所の換気扇のところへ行こうとロフトを降りると机の上には一枚の手紙とお揃いのペンダントがあった。
机の上の手紙。
内容はやはり案の定といったところだろうか。
(912SH/SB)
14 ◆BAKA
もうそこで泣ける
(F704i/FOMA)
15
やっと今家にいて、酒飲んでるんで続き書きます。よし今日は雑談に入り浸るか!

その手紙には概ねこう記されていた。
昨日貴方の携帯を覗いてしまいまいました。貴方が何故今まで私をあまり構わなかったのか、やはりそこにはゆりかさんの陰があったんですね。貴方のおかげで私は人間不信です。このペンダントお返しします。気付けは不安な時いつも首元を触る癖がついてしまいました。これは私のお守りでした。今日は出ていって下さいとのこと。
(912SH/SB)
16
俺はその手紙を見て震えた。涙は出てこなかった。
彼女の言う通り出て行こうとしたがいかにせん荷物が多すぎる。
当然、一日では無理だ。
一応、その日は自分のアパートに荷物の移動をしたんだが、流石に一日では終わらない。片付けと移動に疲れて果て俺は12時頃にはいつの間にか眠りについてしまった。

彼女は帰ってこない。

1時頃だろうか、浅い眠りについていた俺は玄関の外で声が聞こるのを感じた。
(912SH/SB)
17
何やら騒がしい。神経質な俺は軽くではあったが目を覚ました。
−この声、どこかで聞いたことのある声だ−
その時は俺も目を覚ましていた。
ガチャリと玄関の扉を開く音が聞こえた。
彼女だ。しかし、何か話ている様だ。きっと仲の良い友達と電話をしているのだろう。その時の俺はその程度にしか感じなかった。
だが、彼女の声とは別に他の女性の声。おかしいなと思った。耳を澄ます。やはり彼女は誰かと会話を交わしている様であった。
部屋の電気が付き、足音がする。やはり一人ではない。そこには何かがいた。
俺はロフトから下を見るとそこには人がいた。いや、身長、肩幅からして男だろうか。
何かがそこにはいたのだ。
(912SH/SB)
18 無名さん
『何しゃあしゃあ寝てんの、降りてきなさいよ。』
その声で俺は少しながら状況を把握した。
寒い夜、俺が薄着のままロフトから身を降ろした。その時は頭が朦朧としていた。
そこに立っていたのは俺より背の高い男だった。いや、オカマだろうか。
数秒経ったところで俺はやっと目の前に居る巨身兵を確認した。
−これは男ではない、ギリギリ女性だ−
やはり頭が朦朧としているのだろうか、俺にはやはり状況がわからない。
ただ、わかることというのは彼女が後ろ盾を連れて来たということだった。
寝起きだから仕方が無い。時計は1時30分の針をさしていた。
(912SH/SB)
19
ロフトの梯子を降って俺は確実にその大きな人を認識した。
女性だった。身長は172センチくらい。とても肩幅が広くて俺は威圧的な印象を受けた。
不思議なことに女性というものは同じ身長でも男性より女性の方が大きく見えるものだ。
その女性というものは彼女のバイト先の店主であり、年齢は36歳くらい。
以前に俺は彼女のバイト先に行った時この人だけは苦手だった。
B型であろう。B型な俺は同じB型と遭遇すると拒否反応を起こす性質がある。まるで磁石のS極とS極の様に。
俺は知っていた。この人の強さを。
しかし、状況把握は一通り理解できたものの、寝起きなので肝心の頭が全く回らない。どうしたものか。
(912SH/SB)
20
『出て行きなさいよ』
俺を捉えたのはその一言だった。どうもこの人は合わない。いきなり出て来た威圧的な大きな人に圧倒されたのだろうか、やはり俺の頭は回らない。
俺は寝起きで大きく理性を失っていた。獣の様な俺。凄まじい形相であったと思う。俺は当然の如く反抗した。
しかし、大人というものは一筋縄ではいかないものだ。口論が始まった。
そこで彼女が止めに入った。
この人は悪くないよとのこと。
たしかにそうだ。野性本能剥き出しであった俺は一応ながら理解はできた。
俺はこの大きな女性には毛頭太刀打ちできないと『本能』で感じた。
(912SH/SB)
21
そこでその大きな大人は幾つかの命令を下した。
・もう彼女とは関わるな
・部屋の片付けは彼女がいない時間に行い、鉢合わせの無いようにしろ
・合い鍵は3月1日に私のところまで持って行け。
・今から家に帰れ
俺はやはり遵った。きっとこの人には勝てないと悟ったのだろう。
やはり、何が何だか俺には理解できない。これはほんの数分での出来事だ。
俺は下僕と化していた。毎日着ている部屋着を身に纏い、部屋を出る準備を始めた。
その時彼女が俺に声を掛けた。
『寒くない?ちゃんと服着るんだよ。』
この言葉を聞いた時、目頭が熱くなったのを覚えている。
(912SH/SB)
22
やっぱり彼女は優しいのだろうか?否か。
俺にはわからない。
ただ、あの目が心配する目つきであったことはわかった。
大きな人が下す命令は俺も飲み込んだ。
この重圧の中、彼女の言葉は救いであった。
俺は服を着て、メガネをかけて、携帯電話、充電器、お気に入りの小説を鞄に入れた。
そして玄関で靴を履いた。
彼女が心配そうな目つきでこちらにお出迎えをしている。
優しい言葉を投げ掛けられた。
優しくて暖かった。
−これが最後になるのか、俺ださいな−
俺の脳裏を過ぎった。
やっぱり俺はださいままだ。こんな駄目男を愛してくれたことを心から祈った。
(912SH/SB)
23 無名さん
辛かった。寒かった。頭が回らなかった。恥ずかしかった。情けなかった。見せる顔が無かった。

優しい言葉を掛けてもらった俺は一気に涙が零れ落ちた。滝の様に涙が出てきた。ある種ナルシチズムが崩壊したとでも言えようか。
−情けねぇ−
目の前で優しい言葉を掛けてくれてる彼女を背に俺は逃げる様に家を出て行った。

外は小雨が降っていた。名古屋の2月下旬だ。当然外は寒い。出るのは白い息とため息ばかり。
何が何だかわからなかった。自己が崩壊していた。もう悲しいとかといった感情を超越していて、俺の頭の中のリミッターを感情の針が振り切っていた。
俺は自転車に荷物を積み、鍵を開け、走った。
ただ呆然と走った。
(912SH/SB)
24 無名さん
いつもなら15分の道程に30分は掛かった。
小雨が冷たい。
何が何なのかわからなかった。
寒い、眠い、疲れた
そんなことばかりが俺の頭を過ぎっていた。
ただ、呆然と、気ままに俺はペダルをこいでいた。
道程はやはり長かった。
中々自分のアパートが見えてこない。
その間俺は何も考えてなかった。
ただ無造作に自転車のペダルをこいでいた。
呆然としていた。無心のまま。
しばらく自転車で走るとやっとのことで自分のアパートが見えてきた。
不思議だが俺はその30分間何も考えていなかった。何も考えられなかったのだ。
思慮深い自分にとっては滅多に無いことだ。
(912SH/SB)
25 無名さん
やっとのことで家に着いた。
自転車に鍵を掛けて荷物を持ち階段をのぼって部屋のを開ける。
家に着いた俺は心の底からホッとした。ホッとしてベットに倒れ込む様にして布団の柔らさに安心を覚えた。
それと同時に大量の涙が溢れ出てきた。

悔しかった。悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて。
彼女を奪って行く悪魔に何も対抗できなかった自分が情け無くてクズな自分が恥ずかしくて本当に泣いた。
心の底から無いた。
−やはり俺はあいつを守ってやれなかったのか、裏切ってしまったのか−
俺の頭の中で強烈な葛藤が生じた。俺と同じ男の人なら負けた悔しみというのはわかると思う。
本当に悔しかったのだ。
(912SH/SB)
26 無名さん
その夜は泣きまくった。とにかく泣いて、涙が止まらなかった。
我ながら女々しいが、その夜はずっと泣いていた。
家に帰ったのが夜中の2時過ぎ。気付けばもう朝の7時だ。
外では小鳥が鳴いている。
俺はその頃やっと眠りに着いた。
浅い眠りだった。
朝目を覚ますとやはり太陽が俺にだけ眩しい。どうしたものか。
時計は10時の針を指していた。
もうすっかり朝だった。
実は次に住むアパートを探しに親と物件を見に行く約束をしていたので足早に支度をした。
身体に凄まじいダルさを覚える。
ただ、昨日凄まじい屈辱、辱めを味わった為、親との大切な約束があるにも関わらず俺の考えていることは一つだった。
それはもう一度彼女の家に行くことだった。
(912SH/SB)
27 無名さん
続きが気になる!!!
(SH903i/FOMA)
28 無名さん
百済ん

ゆとり「ひゃくすみ…」
(P902i/FOMA)
29 無名さん
>>27またぼちぼち書くお。時間とれなくてgdgdですまない

>>28くだら乙
馬韓、弁韓、辰韓ナツカシス
(912SH/SB)
30 ◆BAKA
さすが小説読んでるだけあるなと感心した
(F704i/FOMA)
31 無名さん
>>30国語の偏差値が1番低いがなww
小説も高校出てから読み始めたし、それまで生涯8冊くらいしか読んだことないから俺の文才なんて知れてるんだぜ!
小説でも何でも読むことで理解力、表現力、論理力といった文章力着くからね!
まぁ楽しんでくれ、リアルな話なんでたいした落ちは無いし、歯切れが悪いかもしれんがそこは許してくれ

さて酒も回って来た頃だし続きでも書くか。
(912SH/SB)
32 無名さん
すまん、今さんま御殿に俺の大好きな北陽の伊藤さおりさんが出ている為レス遅れるかもしれない。
伊藤ちゃんかわいいなぁ。。。優しい目が素敵だなぁ。
(912SH/SB)
33 無名さん
部屋での支度して鍵を持ち寝巻姿のまま部屋を出た。
昨日の雨を感じさせない程今日は外が清々しい。私の涙もこの熱を浴びて干からびてしまった。二月の末とは思えないほど温かい。
昨日はずっと枕を濡らし考え事をしていた。
何も言えなかった情けない自分がいて悔しかったのだ。
私は、、、この思いを伝えに行くのだ。
彼女の家を目指し自転車のペダルを踏み彼女の家に向かった。
昨日の疲れと、心的疲労があったからなのだろうか、それとも自分の弱さだろうか。
ペダルを踏む気が中々起きない。
やはり、昨日の重圧に私は押されているのだろうか。
(912SH/SB)
34 無名さん
気ながに待つから
続きうpよろしくね。
(SH903i/FOMA)
35 無名さん
様々な葛藤が私の胸に押し寄せてくる。
−今彼女の家に向かうことで何か得られるものであろうか−
−また彼女にあのことを思い出させてしまってかえって逆効果ではないであろうか−
−このままでは、もう彼女には関わるなといった約束を破ってしまうことになる−
−でも、俺は行かなければいけない、行って伝えなければいけないことがある−
温かい気温にまじる冷たい風が胸を痛めた。
私はやはり彼女の家に向かう定めにあるのであろうか。
その時、頭の中では向かう自分しか見えてなかった。
自転車のペダルを重いっきりこいだ。
−一つ目の信号を越えていよいよラストの信号だ−

とにかくその時の私には周りは見えていなかった。
(912SH/SB)
36 無名さん
レンガ柄の壁のアパートが見えて来た。彼女と慣れ親しんだアパート。一緒に手を繋いでスーパーに買い物に行ったり、料理を作ったり、愛を交わしたり、色々な思い出が詰まっているアパート。
いよいよ、彼女の家に付き、自転車に鍵を掛けて階段を登った。
−205号室−
私はいつもの様にガチャガチャと鍵を乱暴に差し込み、重いっきり扉を開けた。
その先にある世界がいち早く見たかった。
安心したかった。

彼女の部屋には外からの日が射している。
温かくていつもの洗濯物の柔軟剤の香りがする。
物の配置などは何一つ変わっていない。ただ一つ違ったのはコルクボードに掛けられていた、写真が全て外されていた。
(912SH/SB)
37 無名さん
写真は仕方が無いであろう。
それより私には正直なところこの部屋に来て、1番恐れていたことがあった。
それは卓上に彼女からの手紙が有るか、無いか。
結論から言えば有った時の方が恐かった。
私は言い訳ばかりするし、他の女性に色事なるメールをしていた為、弁解する余地が無かったからだ。
机の上には―――
手紙は無かった。
部屋の配置も昨日と変わった様子は無く、私はすぐさまにロフトへの梯子を登り俺の縄張りでもある、2階へと向かった。
しばらく身体を休めた。
色々なストレスが重なり心身共に疲れていたのだ。
彼女の枕の匂いを嗅いだ。
愛用のシャンプーの香りがする。
やはり私にとってこの匂いは1番落ち着くものなのである。
(912SH/SB)
38 無名さん
彼女は毎日私的に日記を付けている。
それは彼女の枕元にある。
手帳を手にとり、緊張しながら近頃の出来事が綴られているページをめくった。
何やら長々書かれている。
付き合ってる時に書いたと思われる私への思い。
昨日書いた長々しい感情的な思い。
それはただ浮気がどうとかいった、私にも解り切った様なことが書かれていた。

しかし私は、私のの胸を打った、ある文章が目に入った。
緊張していた時は私とお揃いのペンダントを握る癖が着いてしまった。
『ペンダントを握ろうとする癖はあるのにそこにはもうそれが無い』
切なかった。
やる瀬ない気持ちというか、何か後悔の念が私の心の中に沸々と沸いて来るのを私は感じた。
(912SH/SB)
39 無名さん
また昨日の様になってしまうのかもしれない。
しかし今の私には流す涙もなくなり、ただ強烈な感情の並が押し寄せてくるばかりであった。
両親との約束の時間もあり、時間が無いことを思い出し、急いで手帳を閉じ梯子を降り、ペンとノートを捜し、机に向かった。
昨日の感情の表れであろうか。
物凄い勢いでペンが進む。
私は無我夢中で、狂った様に筆を執った。
伝えたいこと、思い。そんなことで頭の中が張り巡らされていた。
その時の私には、具体的には名状しがたい感情を越えた、何かがあった。
私は真剣であった。
途中間違いなどはあったものの、気がつけばなんと原稿は6枚にも及んでいた。
(912SH/SB)
40 無名さん
手紙の内容にもある程度纏まりが付き一段落を終えた頃には原稿は7枚目にも及んでいた。
小学校の夏休みの課題、読書感想文も母に書かせていた私にはまたと無い出来事だった。
私が記した具体的な内容は、昨日私がどんな感情だったか。浮気というのはどういうものなのか。私が何をしてきたのか。
といった主に言い訳とも取れる内容であった。
ただし、最後には有りのままの感謝の気持ちを言葉に添えて手紙に記した。
やはり自己擁護に必死だったのだと思う。
そんな自分が突然情け無く感じ、手紙とはまた別の用紙に言葉を添え、彼女が大好きなチョコレートを添え、手紙を書くことを終えた。
その時は理性を失っていたのだと思う。
とにかく無我夢中であった。
(912SH/SB)
41 無名さん
手紙を書き終えたことで一種の安堵を覚え、開放感に浸った。昨日までの悔しみ、重圧が嘘であったかの様だ。
彼女のことを思い、洗濯物を洗濯機に入れ、少しながら部屋を片付け、最低限の家事をして私は約束のもと、名古屋駅に急ぎ、両親のいる地元へとバスで向かった。
幸いバスの出発の時間ぎりぎりに間に合い、バスは空いていたので難無く席を捜すことができた。
そして待つこともなくバスは名古屋をあとにした。
バスにて、私は流れる都会の風景に打ちひしがれていた。
先程の手紙で思いの全てを打ち明けられたためか、やはり気持ちが高揚としている。
流れ行く都会の風景が心地良かった。
素敵な風景を横目にして、私はバスの中で今現在熱中している作家の小説を読み耽っていた。
あたかも、昨日のことを忘れようとしているかの様に。
(912SH/SB)
42 無名さん
私、この間
彼氏と別れたんだけどさ、
あなたの打った文章読んで
涙が出た。


私、今でも元カレの事が
好きなんだと思ってしまった。
(SH903i/FOMA)
43 無名さん
小説に集中してた為、時間が過ぎていくのがとても早かった。
口が寂しく無った。
途中眠気を感じ私はいつの間にか眠りに着いていた。
気付けば、バスは目的地の一時間前に停車するサービスエリアに停まっていた。
休憩時間が押しているため時間私は急ぎ足で喫煙所に向かい煙草に火を付けた。
煙草のほろ苦い味と相重なり夜風が気持ちがいい。
香しい煙の香り。
車のヘッドライトが眩しい。
外に出て冷たい空気を吸って目を冷ました。
バス発車まで残り僅か2分。
私は急いでバスに向かった。
あと一時間もすれば家だ。
家に付けば優しい両親が迎えてくれる。
そういった安堵感からか、私は夢見心地であったのかと思う。
おそらく、今まで起きた出来事に自己陶酔していたものだとも思う。
(912SH/SB)
44 無名さん
>>42おいおい泣くなよ、まぁ俺がかっこよ過ぎるだけかもしれんがな!
正直俺はタラしのカス野郎だし、勉強も運動もできなくて何にもいいとこは無いし

ただここにチンチンはうpしたりしてみんな俺をいじってくれて喜んでくれるみたいだしそれが今はすごく嬉しい!ってのはある
(912SH/SB)
45 無名さん
煙草を吸って目が覚めた。
再び私は小説に打ちひしがれた。
午後8時50分くらいだろうか。
『次は〜インター、次は〜インター』
といったアナウンスが入った。
たいしたことしてはいないが、疲れた。
それと共に温かい両親が迎えに来てくれるため、すごく安心した。
見慣れた光景が目に入ってくる。
すごく田舎だけれど、やはり懐かしい光景でもあり、18年間私が育った町。
遂にバスは高速バスターミナルに停車し、運転手が私の切符を確認し、私はバスを降りることができた。
バス停の階段を降ると大きな車。
ヘッドライトが眩しい。
私は逆光を浴びながら父母が笑顔で私を迎えていることを確認し、同時に私も笑顔を見せた。
(912SH/SB)
46 無名さん
毎度のことかもしれないが、やっぱり私は両親が好きだ。
思春期不良に憧れていた時期は反抗期と重なり、母を蹴ったり殴ったりして散々困らせていた。
しかし今は違う。流石に私は成人もしてるし、私は何でもやりたい事をさせてくれる両親が大好きで堪らない。
おかげさまでこんな自由気ままなろくでなしのどら息子に育ってしまったかもしれないが、こんな親は他には無いなと今でも感じる。
マザコンと言われても構わないくらい親は両親が好きだ。
今も本当に感謝をしているくらいだ。
家族ってのは温かい。
本当の気持ちとして私はこの車内に於いて安心を覚えた。
父とも母とも仲良く話せて、私は本当に家族に恵まれたと思う。
(912SH/SB)
47 無名さん
少しの間車で走り、名古屋から自宅に着いた。
相変わらずの風景、田舎の匂い。やはり地元であっても二月の下旬とあらば肌寒い。
いつもの様に玄関の扉を開け、いつもの様に靴を脱ぎ、いつもの様に階段を登る。
しつこい様だが、私は家が好きで、家族が好きで、本当に安心感を覚えた。
家族との会話はやはり癒される。
高校時代私は家族愛があったからか、彼女ができてもあまり愛情を注がず基本的に放置するいい加減な方だったと思う。
彼女という存在はもはや愛情を沢山注がれている私にとっては必要な存在では無く、表現は悪いが正直なところ、ある種の性欲を発散する場であったと思う。
今となってはそんな形式上の恋人には申し訳無いが。。。
(912SH/SB)
48 無名さん
それはさておき、両親とは色々な話を話した。
主に私の夢のことであったと思う。
私はある程度夢が叶い今はご満悦だ。
こんな自由な世界があるとは思わなかった。
徹夜して頑張ったことなど今思えば良き思い出だ。
ここなら安心できる。私はそう思った。
久しぶりに美味しい晩飯にありつけ、久しぶり足の伸ばせる風呂に入り、久しぶりの柔らかいベッドに入った。
それほど飲んだわけではないが、酒も回ってただろうか。
昨日のことなど忘れて気持ち良く寝れる気がした。
寝れなかった。
様々な葛藤が込み上げてきた。
手紙を出したことが吉と出るか、凶とでるかもわからなくて。。
俺にできることは、
『これまでをどうするか』
では無く
『これからをどうするか』
であった。
とにかくその一心だった。
(912SH/SB)
49
しかし、やはり昨日の睡眠不足から来ているのだろう。
一本の煙草を吸った。
そして午前3時近くになると睡魔が襲ってきた。
私は趣味である携帯によるネットサーフィンを終え、いつの間にか眠りについていた。
夢を見た。
リアルな夢を。
現場は彼女のアパートの前。
先日彼女に手紙を書く為に向かってドキドキしながら彼女のアパートに着いた時の感覚だった。
俺達だけの二人は秘密基地には誰か違う女性が済んでいる。
もう彼女は越してしまい、新しい人が入って来たのであろう。
私は凄まじい憤りと鼓動を覚えた。それと共に儚き虚しさを同時に覚えた。
―怒りに行ってやろう―
そんな感情を覚えた。
しかし、そこで私は目を覚ました。
ストーリーに合わせたうまくできた夢だなぁと我ながらに感じた。
(912SH/SB)
50 無名さん
外がやけに騒々しい。
私の実家、部屋は国道に面している為か、朝の6時になると出勤の人の車やトラックの音が響き渡り、私はその音と共に目を覚ます傾向がある。
高校の時はこれが非常にストレスであったことを思い出した。
日が長くなったからであろうか、もうこの時間であれど外は明るい。
眩しい光があるにも関わらず私はもう一度眠りに着いた。
その間は一瞬だった。
―母の声が聞こえる―
どうしたものか。
そこで私は両親と朝8時に家を出ることを思い出した。
気付けば7時半。これでは寝坊だ。
コーヒーを沸かし、私は急いでそれを飲み干して、服を着替えコンタクトレンズを入れ、出発の支度を整えた。
一階で母の声がする。
(912SH/SB)
51 無名さん
少し待たせた様だが、私は何とか時間に間に合うことができた様だ。
腕時計はまだ8時を回っていない。
急いで階段を下ると父母は玄関の水槽を眺めてる様だ。
私は謝りの言葉と共に靴を履き、父母と共に玄関を出た。
車の扉を開き、とりあえず片手に持っていた小説を置く。
今日は昨日とはまた別の車だ。
余談だが父の乗る車にはシートヒーターやら自動カーテンやらがついており、それをいじってるだけで私は一日を終えてしまいそうなほど楽しめる仕様だ。
心地良いエンジン音と共に私は地元を背にした。
目的地は神奈川方面だ。
ナビゲーションが真面目に方向案内をしている。
しかし此処はあくまで地元、父母にとって庭同然であろう。
(912SH/SB)
52 無名さん
しかし車の中ってのは中々良いものだ。
普段は私が工作やらネットやら、父がアクアリウムやら、熱帯魚の水かえやらでバラバラになってしまうものも、この狭い空間の中では唯一一つになれる。
私は小説の続きでも車内で読もうと思っていたが、両親と久しぶりの会話をしている方が楽しめると感じたので素直に小説を閉じ、両親との会話に華を咲かせた。
昔からの楽しみというか、車内から外の光景を眺めるのが非常に好きな私は春近き田舎の景色に夢中になっていたと思う。
地元の景気が懐かしい。
しばらく私が留守にしている間に様々な建築やら改装があった様で地元ながら至るところで新しい光景を見れたのは何となく新鮮でもあり何か幼き頃の思い出が失われていく様なある種の寂しさや虚しさを感じた。
(912SH/SB)
53 無名さん
神奈川に向けての高速に着く。
余談だが私自信二度交通事故を経験しているし、交通事故で友人を何人が失っているため、シートベルトなどのセーフティーに於いて、厳重な注意を払っている。
父はまた随分スピードを出す為、私は事故の恐怖からかシートベルトを尚更きつく締めた。
高速道路に入った途端猛烈な加速。
加速によるグラビティが背中を圧し続ける。
めくるめくる風景。
スピードが出ているため、その分景色の移り変わりが早い。
愛知を離れる毎に感じていく開放感があった。
しかし、いくら彼女からの、一昨日からの開放感があったとしても着いて来るものがある。
これは何だろうか。やはり私の背後にいるのは呪縛霊の如き彼女の存在であろうか。
私はこのイメエジから逃れるころができない。
(912SH/SB)
54 無名さん
ずっと景色を眺めていたのだて思う。
気付けば神奈川付近まで私達一行はコマを進めていた。
実は私が次に住むアパートを決める為にこちらに出向いていたのだ。
だが、わたしの心はずっと虚ろのままだ。
身体はこちらにあっても、心はあちらにあるままだ。
辺り一面は物凄く田舎といったところである。
いつの間にか物件会社に着いていた。
物件会社に着くとスーツを着たおばさんと、お姉さんが迎えてくれだ。
正直なところ、私はこういったキャリアウーマン的な方が滅法好ましい。
お姉さん達に言われるがままに、途中から出て来たお兄さんの共に小さな車で、四人で目的のアパートまで進んだ。
お兄さんは私と同い年であったが、スーツを着ていたためか、働いていたためか、随分年上に思えた。
(912SH/SB)
55 無名さん
私が助手席に座り、両親は後部座席だ。
最初はお兄さんとまだ初対面である為肩が張ったが、お兄さんはとても気さくな方であったのですぐに打ち解けることができた。
色々な話をしている内に、目的地のアパートに着いた。
車を降り、階段を登る一行。
築数年であるので玄関に至るまでの階段といい、とてもお洒落な雰囲気だ。
新しい生活の場の鍵を開け、中を見た。
―すごく広い―
壁紙、フローリングがいかにも新しさを醸し出しといて、ロフトも付いてて私は非常に気に入った。
―ここが私の新しい新居か―
何より玄関から入った、一般的なアパートにありがちなキッチンと部屋に至るまでの廊下の狭さからは想像できないほど廊下は広く清々していた。
何よりも部分的潔癖症の私にとって築数年のアパートは何より気に入った。
(912SH/SB)
56 無名さん
家具、調度品を揃えなければならない為、部屋の部分のサイズをメジャーで計り、アパートをあとにした。
駐車場もついている為、私は本当に気に入った。
もちろんのこと物件会社に着いて、すぐに即決した。
先日のことは忘れてちょっとした、希望を抱ける気がしてきたのだ。
そうこうしている内に私達一行はその物件会社を出て鎌倉に足を運んだ。
小学校の修学旅行でも鎌倉には一度だけ行ったことあるが、流石に小学生であるだけに私は大仏などは全く理解できない。
いざ日本史を学んでみて日本美術を、その時代の背景を、政治を理解できる様になったからこそ鎌倉には行きたかったのだと思う。
鎌倉に着くと何だか懐かしいお店が並んでいた。
少々関西チックであろうか。店主がやけに厳つい。
しかし、子供の頃感じた光景が徐々に蘇ってきて何からぬ恍惚を覚えた。
(912SH/SB)
57 無名さん
よくよく考えればこれ
フィクションっぽいなW
(SH903i/FOMA)
58 無名さん
>>57ガチな話なww話引き杉てgdgd気味だな


さて、酒も回って来た頃だし続き投下します

寝るまでのあと一時間ほど頑張ってみるか
(912SH/SB)
59
鎌倉に入って、やはり目玉は仏像であろう。
格調高い、巨大な仏像が中央を占めている。
言うまでも無く、この地には源頼朝が住んでおり、天下の政治を行っていた鎌倉幕府。
その場所とあればやはり強烈だ。
仏像からは仏教の凄まじい権威を感じた。
もちろん仏像の中にも入って色々なことも学んだ。
和風な家屋が侘び寂とでも言うのだろうか。
私はそちらの方にとりわけ精通してあるわけではないので、感じたのはその程度のことである。
たまたま車を停めてた場所の料金が高いため、私達は足早に車へと向かい鎌倉を後にした。
次は神奈川の名物、湘南だ。
やはり湘南と言えば誰もが知っている有名な海である。
中学校の頃から一度は見てみたかった場所だ。
(912SH/SB)
60 無名さん
鎌倉からそう遠くは無かったため、10分ほど車を走らすと私達はいつの間にか湘南沿いを走っていた。
いつの間にかというのは想像していたものとは違った。
湘南というのはこの寂れたホテルのことであろうか。それとも中途半端に行われた工事の跡であろうか。
言われるまで私にはこの場所が湘南だとは気付かなかった程だ。
店は錆びれ、看板は朽ち果て、やはり私が想像していたものとは全く違った。
何からぬ昭和っぽさを感じた。
ただ海が繋がって真っ直ぐにあるだけで、他に取り分け気になる様なものは無い。
お世辞にも綺麗だとは言い難かった。
江の島も見て来たけれどやはり錆びれている。
建物が汚く、もう築何年か建っているように私は感じた。
(912SH/SB)
61 無名さん
結局のところ、横浜には立ち寄らなかったものの神奈川県というのは非常に田舎であり私には希望を見出だせなかった。
湘南の暗い海を横に私達は地元への高速道路に乗った。
新しいアパートはお洒落で素晴らしいと思ったが、やはり何かが違った。
ずっと名古屋に住んでいたからか。
帰りの車の中で父母とこれからのことを話した。
私が求めているものが神奈川県に無かったものの、私は新しい暮らしに胸を時めかせており、内心ワクワクである。
父母との会話も弾んだ。
まだ私は若いわけだし、やはりこれからなんだなと思う。
二時間程車を走らせた。もう既に地元の田舎とも、都会とも言えない景色が目に入ってきた。
縄張り意識からか、地元の見慣れた風景が目に入ってくると少しばかりか落ち着く。
(912SH/SB)
62 無名さん
帰りは流石に疲れる。
肉体的にも気持ち的にも。
だけど家族が居てくれて良かったと思う。
昨日のことがあって、家族がいなかったらと思うと正直やっていけなかった気がする。
家族はあたたかい。
家に着いて少しばかりか休憩。
親は私が煙草を吸っていることを知ってはいるが親を心配させたくない為か、高校生の頃の名残からか、私は隠れてコソコソ煙草に火を付ける癖がある。
それは今でも変わらない。
親の足音が聞こえるとハラハラするし、煙草の煙が廊下に臭わない様にするのに必死だ。
夜風を吸い、煙を吹い、おそらく8時間ぶりに煙草を吸うことができた私は大層満足気であったと思う。
廊下から私を呼ぶ声が。
どうやら隣の居酒屋に一緒に夕食を取りに行こうといった旨であった。
(912SH/SB)
63 無名さん
居酒屋に行き、とりあえずビールとしゃぶしゃぶの食べ放題を頼むことにした。
しばらく時間が経つとビールとしゃぶしゃぶに用いる肉、鍋が出てきた。
腹を空かせていた私はすぐに肉を熱湯に泳がせ食にありつくことした。
食している間、両親と色んな話をした。
主には色事だったと思う。
セックスのこと、愛情のこと。
理系の父はいつも論理的に話してくれるため、すごく解りやすい。
やはり人間も動物なのである。
セックスがしたい生き物だ。
まるで高校の時の自分の自己紹介の様な話だった。
ヒトを動物的側面に照らし合わせてみると滑稽なものである。
私も動物的に、セックスをしたいがために、彼女と付き合っていたのだろうか。
ひょっとしたらそうなのかもしれない。
そこに愛はあったか。
無かったのかもしれない。
愛は愛でだけでは成立しない。
情けと愛が一緒になり初めて愛情となり得る。
言葉ってのは深いものであり、非常に興味深い。
(912SH/SB)
64 無名さん
さて、酒でも買いに行って続きを書いてみる
(912SH/SB)
65 無名さん
それからは真剣な話も終わり、笑い話だった。
父は酒も回り楽しそうだった。
8時近くになり、食べ放題の時間も終わりに近くなってきたのでレジにてお金を払い店を出た。
家にはすぐに着き、彼女のことなど忘れ倒れる様に布団に入ってそれからすぐに寝てしまった。
朝だ。まだ起きるのは早い。
夢うつつの私は携帯をいじりまた寝てしまった。
11時になりまた起きてからとりあえずPCを着け好みのサイトを渡った。
昨日、一昨日、一昨昨日の疲れが溜まっていたので今日だけはゆっくりしたかった。
PCをいじり、身体を休めていると午後3時になった。
実家での解放的な時間は私の心の傷を癒してくれるのに充分なはずであった。
しかし。。。
―私は、彼女のバイト先のおばさんに彼女のアパートの鍵を返す約束をしていたのだ―
(912SH/SB)
66 無名さん
一気に私の気持ちが暗くなるのを感じた。
しかし、約束を守らなかったり人の信用を失うことが私は1番嫌いであった。
嫌々ながらも服を着替えコンタクトレンズをはめ、名古屋に行く支度をし、すぐにバス停に向かった。
バス停に着くと調度名古屋行きのバスが来た。
すぐに乗車券を買いバスに乗り込んだ。
バスの中には人でいっぱいであり、一つだけ開いてた席に座ることができた。
5時発のバスに乗ったため、到着は8時だろう。
バスに乗るとすぐに小説を開き私は没頭した。
没頭している間は小説の内容のこと以外考えなかった。
3時間ずっと集中していたため、80ページは進んだと思う。
内容の難しい小説だし、1600ページもある辞書より厚い小説なので読破するのに中々四苦八苦している。
(912SH/SB)
67 無名さん
しかし小説はこれくらい厚い方が面白い。
やはり映画でもそうだが、二時間前に見たことも無い人を初めて見て、30分後に人間関係を理解して終了20分前にクライマックス、終了時には感動とは似つかない妙な達成感を覚える。
正直2時間で一つのストーリーの全てを語り尽くすのが無理な様に、ドラマの様にじっくり時間を掛けて話を進めるものの方が私個人的には好みだ。
小説も同じである。
しかも一巻だけで終わるのではなく、何巻でも同じ登場人物であるため、理解力が疎い私には大変助かる構成だ。
とここまでとんだ余談となってしまったが、バスのほうは渋滞にあってしまった。
夜はまだまだ時間があるし、名古屋に戻るのが思いやられる私にとってこの渋滞は決して不快なものとは感じられなかった。
(912SH/SB)
68 無名さん
渋滞もそう長くは続かず、名古屋駅に着いた。
せいぜい15〜20分程度の遅刻であった。
何か無性にベットに横たわりたい気分に打ちひしがれた。
すぐに地下鉄に乗り、私のアパートに向かった。
私のアパートの最寄駅に着くと2時間ぶりにタバコに火を漬けた。
キャリーバックを転がし、煙を吸っていると、コンビニにどこにでもいそうな仲のよさ気なカップルがいる。
彼女のことを思い出す。
やはり、そんな簡単に忘れられるものではない。
彼女と初めて会った日に乗った夜の公園のブランコ、滑り台。
同じ夜であったからか、同じ冬であったからか、あの日のことが鮮明に蘇った。
あのまま付き合っていたら一年一ヶ月か。
そんなことを考えていると耳が熱くなってきた。
(912SH/SB)
69 無名さん
私はキャリーバックを片手に走った。
この公園はやっぱり今見てはいけないと思った。
家は目の前だ。。
階段を駆け上がり、すぐに私の部屋の前に立ちはだかる。
息は切れ、身体が熱い。
ポケットから鍵を出し、乱暴にこじ開け、乱暴に服を脱ぎ全裸でベットに倒れ込んだ。
気持ちいい。
しかし感情が定かではない。
何かこの話を誰かに聞いて貰いたかった。
冷蔵庫から買い溜めしていたビールをぐいぐいと飲んだ。
そこで、私はこのスレを立てたのだ。
携帯電話ながらも一生懸命キーを追い、文字を打ち、皆に旨を伝える。
私の飲むビールはアルコールが1番強いものであるので二本目を飲み干す辺りになり、ある程度酔いが回り、私はいつの間にか携帯電話を片手に私は眠りについてしまった。
(912SH/SB)
70 無名さん
酒は加減が重要である。
中途半端に酔うと夜中3時頃に目を覚ますし、それなりに酔うと朝気持ちがいいし、飲み過ぎると吐いたり宿酔いを起こす。
昨晩は適量の酒飲んだため、朝は気持ち良く目を覚ますことができた。
昨晩のほろ苦く、鬱屈した思いも朝の日差しが気持ち良く消し去ってくれた。
それと共に気持ちの良い晴々とした天気で私は絶好調である。
販売機に缶コーヒーを買いに行き、それと共に煙草に火を点す。
これは私の日課である。
何と清々しい気分であるか。
名古屋は地元では無いし、知り合いがそういないため寝巻のまま外出することが多い。
そこで直ぐさま支度を調え、彼女の家へと向かった。
荷物の片付けがあるのだ。
鍵の返還は翌日、3月1日。
今日一日で荷物の移動が済めばいいのだが。
(912SH/SB)
71 無名さん
とにかく彼女の家に向かった。
私は何も考えていなかった。
考えても無駄だと割り切っていたからである。
15分程自転車を走らすと彼女の家に着いた。
三日ぶりに来ただけなのでそれ程特別な感情は沸かない。
私は彼女のいる、いないをいつも彼女の自転車の有無によって決める。
というのも彼女が極度の電車嫌いであるため、移動に自転車しか使わないのを知っているためだ。
私は彼女のアパートに自転車を停める。
すると駐輪場には彼女の自転車が。。
今日は学校ではないのか。
毎土日に朝から晩まで入れるバイトでは無いのだろうか。
彼女の家に着いた時は10時45分程であったため、彼女がバイトに出る最も遅い11時を見越してとりあえず近場の本屋で車の雑誌でも立ち読みして時間を潰すことにした。
(912SH/SB)
72 無名さん
昔は国産の高級車、ドリ車、旧車が好きだったが最近は最高級の外車にしか興味が無い。
いつかはこんな車乗れたらなぁと思い雑誌を閉じ、何か面白い哲学本でも無いかと店を歩き飽きたため、店を出た。
時間は11時30分頃であった。
さすがに彼女はもうバイトに向かっている時間である。
何だか急に股間がムズムズしてきた。
朝飲んだコーヒーの離尿作用の為であろう。
いち早く彼女の家で用を足したかった。
すぐに彼女のアパートへと向かい彼女の自転車があるか確認した。
何とそこにはまだ自転車があった。
これには私もお手上げである。
彼女に会うのはいいがどんな顔を下げて行ったら良いのか私には皆目検討が着かない。
しかし、私には用を足すことにしか頭に無かった。
(912SH/SB)
73 無名さん
私も善人ではない。
やはり欲望には正直であり、我慢も限界に達していた。
彼女のアパートに隣接しているまた別のアパートがあるのでその間の小路に御用になった。
その時のオアシスがこれだ。http://imepita.jp/20090305/851290
随分と噴射したためか、非常にすっきりとし、何か無性に勝ち誇った気持ちになった。
やはり出すものは出さなければいけない。
彼女が出て行かないため、私は一先ず家に帰ることにした。
家への帰路の途中で、いい事を思いついた。
それはこの間のおばさんに電話して彼女に電話を掛けていただき、家を出てもらうつもりであった。
とにかくネットでその居酒屋の電話番号を検索し、何とか電話番号を得ることができた。
(912SH/SB)
74 無名さん
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