1 無名さん

友光賢二郎 ご逝去

友光が自転車を漕いでいると後ろから赤い帽子と赤い服を身に付けたヒゲの生えた小柄な男がゴーカートのような小さい車で追い抜き、チラ見して友光が真後ろにいるのを確認すると意図的にバナナの皮を設置したのです。
友光は回避できずバナナの皮を踏んでしまい激しくスリップしながらポケットに入っていた小銭を撒き散らすと、また後ろからゴーカートのような車が走ってきてドライバーは先程の小柄な男と風貌が酷似しており、服や帽子の色が黄緑色になっただけでした。友光は目を回しながらも回避したのですが黄緑色のヒゲの男はなんと友光向かって突っ込んできたのです。しかも5メートルほどの距離に迫った地点で黄緑色のヒゲの男の全身と車体が「テュクテュクテュクテュク」という妙な音が鳴ると共にピカピカと虹色に光始めたではありませんか。
あまりの眩しさに友光は狸寝入りとなり、その場から動けず、やがて黄緑色のヒゲの男は当然のように友光を派手に轢き飛ばして走り去っていったのです。
友光は倒れ込み、まだなんとか息はありましたが、更なる非常識な事態が彼を襲うのです。
また別のゴーカートのような車がやってきてドライバーは金髪できらびやかなティアラとピンク色のドレスを身に付けた、いかにもお姫様の雰囲気を醸し出している女性で、友光はこの人が死にそうな自分を見たら救急車を呼んでくれると期待したのですが、残念ながら友光の幸運は既に消滅していたのです。
金髪の女性は停まる気配が全くなく、それどころか考え付かないような行動に及んだのです。
友光が横たわっているのを確認すると座席からラグビーボールの四倍ほどの大きさはあるであろう真っ赤な亀の甲羅を引っ張りだし、なんのためらいもなく友光目掛けて投げつけてきたではありませんか。
友光は、あのような大きな甲羅がぶつかると今度こそ絶命すると感じとり、骨折している体で、最後の力を振り絞りなんとか回避しようとしたものの、やはり天は彼を見放していたのです。
赤い甲羅の明らかに友光から外れるであろう軌道を沿っていたのですが、一体どういう原理か、赤い甲羅はほぼ90℃曲がって友光目掛けて突っ込んできたのです。
そこから友光の意識は消え去ったというのです。
2 無名さん
ぐお
3 難波裕美
でやあああっ!
4 難波裕美
うわあーー
5 無名さん