1 無名さん

マスターベーション

オナニー(ドイツ語: Onanie)は、性交ではなく、自分の手や器具などを用いて自らの性器を刺激し、性的快感を得る行為である。自慰ともいう。一般にヒトでは、男性の場合は射精とオルガズム、女性の場合はオルガズムのみにより目的が達成するとされる。中世までは主に宗教的な立場から忌むべき行為とされ、近代では医学的な立場から害であるとされたが、現代では一般的な行為とされ、医学的にも行為に特別な害があるとはみなされていない。

呼称

日本の中世では「せつり」といったが、また『宇治拾遺物語』に「かはつるみ」とあり、この「かはつるみ」は「皮とつるむ(接交する)」の謂とされる[1]。更に平安時代初めの編纂と見られる「神楽歌」には「肱挙(かひなげ)」という語彙もある。

近世以来、男性のオナニーを「せんずり」とも「へんずり」ともいい、江戸時代の川柳に「千摺りは隅田の川の渡し銛 竿を握いて川をアチコチ[注釈 1]」とある。

日本では男女のオナニーは「手淫」、「自涜」とも言い、手淫は幕末[注釈 2]、自涜は明治初期に考案された呼称である。「自涜」は、自らを穢すという意であり、「手淫」にもオナニーを忌むべきものとする考えが背景にある。また、「セルフプレジャー」は猥褻でない保健用語として使用が奨励されているが、普及は進んでいない。

中学生から30歳代頃までの若年男性を中心にスラングとして「シコる」「ヤる」「抜く」「オナる」「ひとりエッチ」[注釈 3]「マス(を)掻く」「致す」「イく」などと表現する場合もある[3]。

また、「マスターベーション」(英語: masturbation)という言葉が用いられる場合もある。
2 無名さん
語源


オナニー (独: Onanie) の語源は、『旧約聖書』「創世記」中の記述に由来する。

「創世記」38章にオナンという名の男が登場する。彼は兄エルが早死にしたため、その代わりに子孫を残すべく兄嫁タマルと結婚させられた(逆縁結婚)。しかしオナンは兄のために子を残すことを嫌い、性交時は精液を膣の中に放出せず、寸前で陰茎を抜き精液を地に漏らして避妊をしようとした[4]。しかしこの行為は神の意志に反するものとされ、オナンは神によって命を絶たれた[5]。オナンがおこなったのは膣外射精であるが、語義が転じて生殖を目的としない射精行為としてオナニーという言葉が使われるようになった。これは自慰それ自体が罪だとされたのではないという見方もある[6]。
3 無名さん
自分を慰める🥲