岐阜県在住の方の体験談

○○年以前の事。
放浪の旅をしていたときのことです。

街を歩いていると、体格のいいニイチャン(たぶんギリシャ人)が｢おまえは日本人か？｣と聞いてきました。
そうだと答えると、次は｢空手をやるのか？｣と聞いてきました。
げっ、ヤバイと思いました。
躊躇していたら弱みを見せることになるので、勢いで“YES”と答えました。
すると｢おれも空手をやっているんだ。勝負をしよう｣と言って、すごいタコのできた手を見せるではありませんか。
まずいことになったと思いましたが、人通りの少ない場所で助けも呼べず、走って逃げきれる自信もありません。度胸を決めてハッタリをかますことにしました。
へたな英語で、
｢空手、スポーツ、ノーノー。お前死ぬ、それとも私死ぬ。お前いいやつ、私お前殺したくない｣
こんな嘘くさいセリフでも、必死になると、落ち着いたふりをして相手の目を見ながら言えるものです。口元には相手を哀れむような冷笑さえ浮かべて…… (いたと信じたい)。
ポカンとしている相手を後ろに、余裕を見せながらゆっくりその場を離れ、角を曲がったとたん全速力で逃げ出しました。
あ〜怖かった、殺されるかと思った。

と、以上の経験から空手を始めたらしいですよ
(^^)