40 先生◆V88X
じいちゃんと俺。

大好きなじいちゃんが入院した…。
私は、退屈しないように、携帯電話を買って、メール等のやり方を簡単に教えてあげました。

しかし、じいちゃんは数日後、様態が急変して、この世を去りました。

その後じいちゃんの携帯を見たら、1通だけ私宛の未送信のメールがありました。

【○○、電話機(携帯)ありがとう。○○がじーの孫でありがとう。じーが退院したら又おもちゃを買ってやるぞ】

私は泣きながら、自分の携帯に送信し、保存しました。
残念ながら、数年前に携帯を紛失し、メールは消えてしまいました。

だけど…
『じいちゃん、あのメールは一生、俺の心に保存してるからね…』
『じいちゃん、おもちゃって…俺、今年で二十歳だよ…』
『じいちゃん、じいちゃんの夢(孫との酒飲み)だった、俺と酒飲みながら、じいちゃんの大好きな趣味の釣りの話でもしたいね…』

最後に…
『じいちゃん、俺のじいちゃんで居てくれて、本当にありがとうね』

以上です。