43 栗田
罪に対しと罰を科すという考え方は、言うまでもなく当然だと思う。
日本の刑法では犯罪が成立する為には、以下の条件が必要になる。簡単に紹介する。
1、犯罪を起こしたという「行為」
2、法律違反であるという「違法性」
3、上記2つを満たした者に責任能力があるかどうかの「有責性」
1は、人の行為でなければならないということ。自然現象やその他の人為でないものには犯罪には問えない。
2は、例えば武道の試合で相手を傷付けた場合などには違法性がないと見なされる。
3は、子供や赤ん坊など、正しい判断が行える状況にない者が該当する。
上記3つは、現代の犯罪事情に対しては、ほぼ完成された考え方であるように思う。
今論議の遡上にあるのは3のことだろう。
「夢の中の自分の判断に自信があるか?」の喩えは、端的に3の本質を良くついていると思う。
「精神病患者と精神異常者の区別がつきにくい」というのも実に納得だ。
「判断能力を証明し続ける」ことがどれだけ困難かは想像に堅くない。
色々な人が真摯になって考え抜いて努力しても、実際には悲劇が起こってしまう。間違いを犯してしまう。
刑罰の量と範囲を広げれば、世の中が窮屈になるというリスクを伴う。
肝心なのは、考えることを止めないことのように思う。
長文失礼
日本の刑法では犯罪が成立する為には、以下の条件が必要になる。簡単に紹介する。
1、犯罪を起こしたという「行為」
2、法律違反であるという「違法性」
3、上記2つを満たした者に責任能力があるかどうかの「有責性」
1は、人の行為でなければならないということ。自然現象やその他の人為でないものには犯罪には問えない。
2は、例えば武道の試合で相手を傷付けた場合などには違法性がないと見なされる。
3は、子供や赤ん坊など、正しい判断が行える状況にない者が該当する。
上記3つは、現代の犯罪事情に対しては、ほぼ完成された考え方であるように思う。
今論議の遡上にあるのは3のことだろう。
「夢の中の自分の判断に自信があるか?」の喩えは、端的に3の本質を良くついていると思う。
「精神病患者と精神異常者の区別がつきにくい」というのも実に納得だ。
「判断能力を証明し続ける」ことがどれだけ困難かは想像に堅くない。
色々な人が真摯になって考え抜いて努力しても、実際には悲劇が起こってしまう。間違いを犯してしまう。
刑罰の量と範囲を広げれば、世の中が窮屈になるというリスクを伴う。
肝心なのは、考えることを止めないことのように思う。
長文失礼