60 クンタッシ◆cPsU
>>59の続きです。
『マルコ・タルデッリ』
優雅でいて闘志溢れるプレーでファンを魅了、常に集中を切らす事なく屈強な身体から繰り出される激しいタックルにてボール奪取、次の瞬間には前線に的確なパスを繋ぐ現代サッカーのボランチを見事に体現して見せた。またどのポジションでも巧みにこなせ、タルデッリの多才ぶりを見抜いた当時のユーベ監督トラパットーニは、彼を中盤にこだわらず様々なポジションで起用している。
トスカーナ州ルッカの近く、カパンネ・ディ・カレッジーネで生まれる。17歳の時セリエCクラブ、ピサにてフルバックとしてキャリアをスタートさせるとここで2シーズン、コモで1シーズンを過ごし、その後強豪ユベントスへ移籍、当時ユベントスにとって世界的には無名なタルデッリを、コモに大金を払って獲得する事は大きな賭であったが、その後タルデッリはユベントスにとって不可欠な選手へと成長を遂げる。加入シーズンより主力として活躍し2年目にはスクデット、UEFAカップの2冠に貢献、UEFAカップ決勝での第1戦、トリノに迎えたA・ビルバオをユベントスはタルデッリの貴重なゴールによって1ー0の勝利。それにより2戦目を有利に進めクラブにとって初の欧州カップを制したのだった。その後もタルデッリの活躍は続きユベントス在籍10シーズンで5回のスクデット、2回のコッパイタリア制覇、更には1977年のUEFAカップ、1984年のカップウィナーズカップ、1985年のチャンピオンズカップと全ての欧州カップ制覇を達成している。
(815SH/SB)