98 スコールズの掟◆oVVF
不動産で働く友人から聞いた話。

その友人が担当するマンションの空き部屋に、ひとつだけ雰囲気の違う部屋があり、友人がその部屋に入ると、いつも何か違和感を感じていた。

ある日、友人はその部屋の廊下が約@メートル程、短い事に気が付いた。

他の部屋よりも短い廊下が、いつもこの部屋で感じる違和感の原因なのか、と友人は思ったそうだ。

しかし何故、短いのだろうかと思いながら、ふいに廊下の突き当たりの壁を叩いてみると、

どうやらそこには何か『空間』があるようだった。

嫌な予感がした友人は、上司に許可をもらい、管理人と一緒にその壁を壊してみた。

友人『むしろ白骨死体でも出て来た方がスッキリしたんだけどさ、、、』

実際にはその空間の壁一面に、

″お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母さん・・・・″

と書かれていたそうだ…