■ﾍﾟﾚの評価
生涯で1281ｺﾞｰﾙを記録するというその実績から<20世紀最高>あるいは<ｻｯｶｰ史上最高>と評価される選手<ｻｯｶｰの王様>と称される。
171cmと小柄であるが身体能力が抜群で、ﾊﾞﾗﾝｽ感覚に優れ自身より大柄な相手DFの激しいﾀｯｸﾙにも当たり負けしなかった。ﾍﾟﾚのﾌﾟﾚｰｽﾀｲﾙは<ﾊﾟｰﾌｪｸﾄﾊﾞﾗﾝｽ>と言う言葉に集約される。また小柄ながら並外れた跳躍力で打点の高いﾍﾃﾞｨﾝｸﾞも得意としており、さらに100mを10秒台で走る俊足を持ち合わせるなど、ｻｯｶｰ選手に必要な全ての才能を持ち合わせていた。
その一方で、自分勝手で傲慢なﾌﾟﾚｰに走る事は決してなく、自らのｺﾞｰﾙを減らしてでも、周りの選手の能力を最大限に引き出す献身的なﾌﾟﾚｲﾔｰでもあった。しかし、ﾍﾟﾚの出来がﾁｰﾑに与える影響は計り知れないものがあり、そのため相手ﾁｰﾑに<ﾍﾟﾚさえ止めれば>が<ﾌｧｰﾙでしか止められない>という脅威と重なって現役を通じて悪質なﾌｧｰﾙに悩まされる事になった。

■海外での評価
この様な、華麗かつ献身的なﾌﾟﾚｰｽﾀｲﾙとその功績により、その後もﾌﾞﾗｼﾞﾙのみならず世界的な賞賛と尊敬を集めている。なお、自らの実力に絶対の自信を持ち<ﾏﾗﾄﾞｰﾅやﾌﾟﾗﾃｨﾆといった過去の偉大な名選手たちですらをも上回る>と自らを評するが、唯一賞賛を惜しまない相手こそ、このﾍﾟﾚである。曰く<彼は理論を超えている>