1 子年 七赤金星 四緑木星 O型 蟹座 友光賢二郎

眼横鼻直(がんのうびちょく)

これは道元禅師様が嘉禎二(一二三六)年十月、
京都・宇治に興聖寺(こうしょうじ)が
落成した時、みんなの前で説法した
有名な言葉です。
『永平広録』という本の
初めのところに出てきます。
眼が横で鼻はまっ直ぐということです。
つまり、人間として、
ごくあたりまえのことが
あたりまえに見えるということです。
道元禅師様は若い頃、
宋の国(いまの中国)へわたり、
天童山の如浄禅師様のもとで
修行をされて日本へ帰ってきました。
中国の新しい仏法を学んできた道元禅師様が
何を言い出すか、
みんな期待して聞いていました。
それに対する道元禅師様の言葉が眼横鼻直でした。
道元禅師様が学んできた仏法は
特別なものではない。
あたりまえのものをあたりまえに見る。
簡単なようですが大変きびしい
重みのある言葉です。
我々の日常生活の中で、
常にきびしく自分に問いかけてみる
必要があります。