41 ■ST:セカンドトップ
センターフォワードよりやや下がり目のポジションのことで、セカンドストライカー、セカンドアタッカーなどとも呼ばれる。
また、FWを1列目、MFを2列目とした場合にその間に位置することから1.5列目とも呼ばれる。
ストライカーがつける背番号9と司令塔がつける背番号10の両方になりえるという意味で9.5番という表現をすることも稀にある。
センターフォワードと対で2トップの1人に起用される事が多い。
元々は、フォワードが3トップから2トップになった際に、左右のウイングのうちの1枚が内側に入ってきたポジションである。
オフェンシブミッドフィールダーの選手と非常に似通った配置と役割を持つことがあり、その違いは求められる得点能力や守備において課せられる負担の大きさではあるが、その区別はかなり曖昧であるといえる。
また、選手がフォワードとして登録されているかミッドフィールダーとして登録されているかによって区別されていることもある。
ミッドフィールダーの選手が務めることもあり、フォワードとしての得点能力に加えミッドフィールダーのようなパスやドリブルの技術を持ちチャンスを演出する能力も求められる。
また、軸となるセンターフォワードに対し、常に動き回って相手のディフェンスをかき回すなどサポートの役割も担う。
セカンドトップの選手がセンターフォワードの影(シャドー)から飛び出して得点する様からシャドーストライカーと呼ばれることもある。
しかし、シャドーストライカーとはポジションというよりもプレースタイルを表す意味合いが強い言葉であり、セカンドトップの選手に限らずミッドフィールダーの選手に用いられる事もある。
シャドーストライカーと呼ばれる選手には、センターフォワードに比べてディフェンダーから離れている事でマークされ難いという特性を活かして、最前線でプレーする以上の得点力を発揮する選手もいる。
42 ■CH:センターハーフ
センターハーフとは19世紀後半のツーバック・システムに始まる古い呼称であり、MFがハーフバックと呼ばれたころに中央のハーフバックを示すものであった。
ツーバック・システムでは攻守に関わる要のポジションであり、攻撃ではFWの5人へのボールの配球、守備では敵のセンターフォワードの両脇から前線に進出するインナーフォワードのマークなどを主な役割としていた。
2009年現在では4-3-3などの中盤が3人で構成されるときの真ん中のポジションを主に示すが、従来の意味に加えて守備的MFを示すことも多い。
セントラル・ミッドフィールダーと同義で使われることもあるが、イギリスにおいては1930年代に2-3-5のフォーメーションからセンターハーフが下がって3-2-5のフォーメーションに変化したことから中央のフルバック(ディフェンダー)をそのままセンターハーフと呼び習わしたので、イギリスでセンターハーフというとセンターバックのことを示す。