1 No side
溶融痕地
黒歴史の墓場に出現した場所。
風景は匠が覚醒した都市中心部だが、色がモノクロになっている。
風景は匠が覚醒した都市中心部だが、色がモノクロになっている。
(SO-03K/home ID:XRwMq/)
2 No side
草木も眠る丑三つ時、にも関わらず人探しをしていた相堂匠は見覚えのある場所を見つけ、そこに立ち入った。
匠「………完全にあそこそっくりだな…色彩がモノクロってのを除けばだが……ん?」
奇妙な風景に気を取られつつ中心部まで進んだ匠だったが、そこに人影を見付ける。慎重に歩みを進めて近付いていくと─────
タクミ?『───────』
匠「─────俺、なのか……?」
青白い肌を持ち、裸足で雪上に立っている自分そっくりの人物が存在していた。
匠「………完全にあそこそっくりだな…色彩がモノクロってのを除けばだが……ん?」
奇妙な風景に気を取られつつ中心部まで進んだ匠だったが、そこに人影を見付ける。慎重に歩みを進めて近付いていくと─────
タクミ?『───────』
匠「─────俺、なのか……?」
青白い肌を持ち、裸足で雪上に立っている自分そっくりの人物が存在していた。
(SO-03K/home ID:XRwMq/)
3 相堂匠(T.W.L)
…………で、転送されたかと思ったら此所、と……直接帰りたかったんだけどな……
タクミ?『─────また、来た、のか……』
(俺を見て途切れ途切れの声で話す『オレ』。相も変わらず寒そうな場所で寒そうにしてやがる……)
…………だが、今は丁度良い…糞爺殴れなくて不完全燃焼なんだよ俺……八つ当たりでおっ死ね『オレ』ェッ!!
タクミ?『来る、か……『俺』……オレが、相手、だ……』
タクミ?『─────また、来た、のか……』
(俺を見て途切れ途切れの声で話す『オレ』。相も変わらず寒そうな場所で寒そうにしてやがる……)
…………だが、今は丁度良い…糞爺殴れなくて不完全燃焼なんだよ俺……八つ当たりでおっ死ね『オレ』ェッ!!
タクミ?『来る、か……『俺』……オレが、相手、だ……』
(SO-03K/home ID:tN2qCT)
4 No side
匠「─────ヌゥア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ!!」
タクミ?『──────オオオオオオオオオッ!!』
熱を纏った匠と、冷気を纏ったタクミが激突を繰り返す。その度に周囲に被害が出るが……この競り合いが終わる時には既に修復されているだろう………そう感じて二人の『タクミ』は喰らい合う。『己が己だと証明する』為に。
タクミ?『──────オオオオオオオオオッ!!』
熱を纏った匠と、冷気を纏ったタクミが激突を繰り返す。その度に周囲に被害が出るが……この競り合いが終わる時には既に修復されているだろう………そう感じて二人の『タクミ』は喰らい合う。『己が己だと証明する』為に。
(SO-03K/home ID:Dc43ga)
5 No side
匠「────シィッ!」
短く吐いた息と共に赤熱化したスターコアを素早く振り抜き、タクミの命を刈り取らんとする。だが……
タクミ『────フッ!』
冷気を纏った腕でソレを往なす。手首の辺りが焦げるもすぐに冷やして構えを正す───このやり取りは昨日から続いている。されどお互いに疲労が見られないのは持ち前の『惑星レベル』のスタミナと『絶対に決着を付ける』という執念であろう。
短く吐いた息と共に赤熱化したスターコアを素早く振り抜き、タクミの命を刈り取らんとする。だが……
タクミ『────フッ!』
冷気を纏った腕でソレを往なす。手首の辺りが焦げるもすぐに冷やして構えを正す───このやり取りは昨日から続いている。されどお互いに疲労が見られないのは持ち前の『惑星レベル』のスタミナと『絶対に決着を付ける』という執念であろう。
(SO-03K/home ID:Dc43ga)
6 No side
『「───コレで、終いだァァッ!」』
全てを融かす熱の大剣。
全ての熱を奪う冷気の戦棍。
そしてソレを振り下ろす満身創痍の二人の『匠』。
その矛先が貫いたのは───────
『────ぐ、ふぅっ……!』 ドサリ…
「────っ、しぃ……!」 ビシュゥッ!
熱の大剣で左肩から胴までを半ばまで抉られたタクミであった。決着が着くと少しして、仰向けに倒れるタクミ。そしてその傷を負わせた匠はその二本の足で堂々と立っていた。
だが、勝った匠も無事ではなく、左半身の肩から先をを戦棍で抉り取られ、タクミが倒れるのを見て崩れ落ちる。これではどちらも敗者に見えるだろう。
『………………オレの負け、か……』
「────ああ、そして俺の勝ちだ、クソッタレ…」
互いに肩で息をしつつ勝敗を確かめる。僅かに匠が声を張るも誤差でしかない。
「…………で? お前の力が俺に来るんだっけ? ええ?」
『ホントに柄悪いなお前……そうだよ、オレの力がお前に移るのさ……んで、オレはここで役目が終わって消滅、って訳だ』
「─────同情はしねぇぞ」
『たりめーだ、されてまさたまるかコノヤロー………言っとくが、オレの力を得たって『完全な力』にはならないからな? 分かってるとは思うが』
「……………ああ、冷気じゃあ『まだ足りない』。でも『安定稼働』はできる筈だ」
『基本性能はガタ落ちするけどな…『最後のピース』も大体察してるだろうに………そろそろ限界か……あばよ、アルマ、リザさん、ソフィーを大 事にしろ よ ────────』
そう言い残して、タクミ……『全てを冷却すタクミ』は雪花と消え、『全てを融解す匠』が残ったのであった。
「………………言われなくても分かってるさ…だが、『最後のピース』は填めるつもりはない……その為だけには連れ出せない……」(そう言い残してこの場を去っていく)
全てを融かす熱の大剣。
全ての熱を奪う冷気の戦棍。
そしてソレを振り下ろす満身創痍の二人の『匠』。
その矛先が貫いたのは───────
『────ぐ、ふぅっ……!』 ドサリ…
「────っ、しぃ……!」 ビシュゥッ!
熱の大剣で左肩から胴までを半ばまで抉られたタクミであった。決着が着くと少しして、仰向けに倒れるタクミ。そしてその傷を負わせた匠はその二本の足で堂々と立っていた。
だが、勝った匠も無事ではなく、左半身の肩から先をを戦棍で抉り取られ、タクミが倒れるのを見て崩れ落ちる。これではどちらも敗者に見えるだろう。
『………………オレの負け、か……』
「────ああ、そして俺の勝ちだ、クソッタレ…」
互いに肩で息をしつつ勝敗を確かめる。僅かに匠が声を張るも誤差でしかない。
「…………で? お前の力が俺に来るんだっけ? ええ?」
『ホントに柄悪いなお前……そうだよ、オレの力がお前に移るのさ……んで、オレはここで役目が終わって消滅、って訳だ』
「─────同情はしねぇぞ」
『たりめーだ、されてまさたまるかコノヤロー………言っとくが、オレの力を得たって『完全な力』にはならないからな? 分かってるとは思うが』
「……………ああ、冷気じゃあ『まだ足りない』。でも『安定稼働』はできる筈だ」
『基本性能はガタ落ちするけどな…『最後のピース』も大体察してるだろうに………そろそろ限界か……あばよ、アルマ、リザさん、ソフィーを大 事にしろ よ ────────』
そう言い残して、タクミ……『全てを冷却すタクミ』は雪花と消え、『全てを融解す匠』が残ったのであった。
「………………言われなくても分かってるさ…だが、『最後のピース』は填めるつもりはない……その為だけには連れ出せない……」(そう言い残してこの場を去っていく)
(SO-03K/home ID:MPQmPH)