『見上げればお月様』

道を間違えたまま ずっと来たのね 心を隠したまま ここまで来たのね 辛い旅路は 哀しみを顧みてささやかな幸せもあった ただただ 前だけを見て ただただ がむしゃらに 気づけば ここまで来ました
たどり着いたこの場所は 白夜の荒野
たどり着いたこの場所は まだまだ 終着を見せてはくれない
試練 欲望 誘惑 倦怠 後悔 試練 試練 試練 という名の日々たちよ 己の弱さと強さは いつも紙一重 どっちつかずで疲れては 疲れては また 欲に翻弄される日々の繰り返し
己の孤独と明日への望みは いつでも紙一重 愛する君さえ もう 迷いの渦へ
このまま どこかえ 消え去ることもできず ただ ただ 明日を往くだけ
このまま どこかえ 消え去ることもできず ただただ 見上げる 月が いつもの空にあるだけ