1 JB

A I R -Orange Disc-

JBの乗鉄記のゲームアンソロジー小説版です。標準版、および乗鉄記に対するレスはA I R -Blue Disc-(>>>348)にお願いします。ちなみに主人公がヒロインと一緒にJBが実際に旅する行程に沿って乗鉄旅をするという設定ですが、実際は一人旅です。
(PC)
13 JB◆84Jd
…僕が翼を持っている意味。
飛ぶため以外の何物でもない。
今飛ばなければ、たとえ魔法が使えても一生飛べない気がする。

果てのない旅路に思えた。
どこまでも空は高く、限りがない。
ずっと恐れていた空。
飛べるだろうか。
彼女と一緒に飛ぼうとした空。
今も恐かったけど…
でも飛べる。
そう信じる。
飛ぼう。
僕は駆け始めた。
あの日の彼女の背中を追って。

…翼を広げて、地を蹴る。
…風に乗った。
…無我夢中で、翼を動かした。
(PC)
14 JB◆84Jd
第一話「そら編」はこれで終了です。
…脱走。
神奈「逃がさんぞ。大体余が全く出てきておらぬではないか」
観鈴「…いきなり死んでる設定だし、どうしてそんな、ヒドイこと書くかなぁ…」

…いや、旅の途中で神奈が出てきて、旅から帰ったら観鈴がいた…っていうストーリーを書こうと思ってたんですが、そうするとAIR本来のストーリーを崩してしまうかも知れないんで…
というわけで第二話があります。
国崎最こ…失礼、国崎往人「オレも出せよな」
…はいはい。
(PC)
15 JB◆84Jd
「うわっ、お母さん、朝から飲んでるよ」
「やかましいでぇ〜観鈴。今日は列車やからいくら飲んでもええやないか」
「が、がお…」
ぽかっ。
「その口癖はやめい言うとるやろ!」
「う、うぐぅ」
ぼこっ。
「それはもっとやめとけ。キャラが変わる」
「往人さん、どうして本気で殴るかなぁ…」
神尾家の面々は、鉄道旅行からの帰り道。
朝買ったばかりの晴子の一升瓶は、既に半分程が消費されていた。
「往人さん、コーヒー飲む?」
そう言って缶コーヒーを渡す。
「おっ、気が利くな」
そう言って一気に飲もうとした瞬間。
この世の物とは思えない甘さに、思わず吐き出してしまった。
「往人さん、汚い…」
落ち着いて缶を見る。
…関東東部限定、どろり糖分・乳脂肪分濃厚コーヒー…
「どうしてお前は、濃厚でなきゃダメなんだ?」
「美味しいのに…」
そして観鈴の後ろを見ると、同じコーヒーが10箱程買い込んであった。
(PC)
16 JB◆84Jd
…いかがでしたでしょうか?
今回の道中でお会いした方でも、かまたま師匠だけしか元ネタを知らなかった…。やはりAIRは知らない人は知らないんですね…。同じKeyのゲームでも、Kanonの方はアニメにもなりましたので知ってる方が多いかなと思うのですが、自分の中でKanonは冬限定、しかも雪がないと…というイメージでしたので。
(J)
17 JB◆84Jd
今回クリエが死んでしまったので、中途半端に終わってしまい、自分でも少し消化不良な面がありました。今回ONE〜輝く季節へ〜を手に入れましたし、新作「CLANNAD(クラナド)」も購入予定ですので(発売が遅れっ放しですが…)、書く機会があればまた書きたいと思います。訳解らない乗鉄記に最後までお付き合いいただいてありがとうございました。
(J)