ψロキ団の借家ψ

過去ログ48 2007/9/10 0:51

ψジャコー
殺された烈士は、何年も暗闇の中をさまよう。
やがて一筋のひかりを見つけたのだ。

光の中に入ると、そこには初めて見る国があった。

烈士は、遠く離れた天竺の国王の息子として生まれ変わった。しかし、烈士としての記憶がある為に産まれる際に、一声も泣かなかった。
そんな烈士を国民は気味悪がったが、国王夫妻は溺愛した。
やがて、スクスクと育った烈士は相変わらず喋らない。ある日、烈士は結婚する事になった。
9/10 0:51

ψジャコー
儀式の最中に烈士が見たものとはィ
「私はあなたの恩に報いるために、命を投げ出す覚悟で儀式に臨みました。」
「ずっと眼を閉じていた為に、目の前は真っ暗闇。色々な事が頭に浮かんできました。今までの人生、叔父を怒らせてしまったこと、これからどのように暮らせばよいのか?等ポツリポツリと考えては止めてを繰り返していると、一人の男が目の前に現れたのです。」
…現れたのは、叔父でした。ハゲはひどく凹んでいました。
「おお、ココにいたのか!探したぞ。さっきは言い過ぎてしまったな、すまん。ワシが悪かった。お前を失って初めて大切さがわかった。ワシは愚かなことをした。ワシにはお前の力が必要なのだ。お前の犯した失敗は水に流す。もう一度戻って来てはくれないか?」
願ってもないこの言葉に烈士は感激し、返事を返そうとしたが声を出してはいけない事を思いだし、心の中だけで返事をする。しかしハゲには聞こえない。
「どうだ?返事を聞かせておくれ。まだ怒っているのか?それともワシを疑っているのか?」
……シーン……。
「もうよいゥゥわかった!お前はワシの元に戻るつもりは無いと言うことだなィおのれぇョ。ワシがここまで下手に出たと言うのに、お前はダンマリかゥゥワシのモノにならんのならば、ここで殺してやるヨヨ。。」
動けぬ烈士は、心の中で必死に誤解だと訴えたが無駄で、剣で心臓を一突きにされて死んでしまった。
9/10 0:22

ψジャコー
さぁ、儀式がついに始まりました!
初日、またまだ二人に余裕が見られますねぇ。

2日、おーっと陰士はさすがにキツそうです。
烈士はまだまだ大丈夫そうだ。

3日、陰士そろそろ限界か?フラフラしているぞぅ!烈士はものすごい汗だぁ!一体どうしたんだ?苦しそうだぞ!だがあと少しだ。
すると、東の空の彼方から不思議な動きをする雲が流れてきた。もう少しで儀式は終わる。これでついに陰士は仙人になることができる!
そう思った次の瞬間、突然烈士は凄まじい声で獣の様に叫んでしまったゥ

哀れ、陰士の儀式は完成間近で失敗に終わった。

烈士は荒い息をして、その場に崩れおちた。
慌てて駆け寄る陰士。
「大丈夫か!一体どうしたと言うのだ?何故、あんなに激しく叫んだのだ?」

一息ついた烈士は、一部始終を語り始めた……。
9/9 8:41