薔薇の頬


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Name sakutaro

虫歯


冬に入ると何故か虫歯が痛む。治療する。そうすると又、横の歯が重荷を降ろしたように取れる。それを繰り返していくと本当に自分の歯はどれなのか判らなくなる。仮に私が飛行機事故で死亡したとする。

この歯医者のカルテが私自身を証明する。
生きる為の医者通いの資料が私の肉体の死を確認する。

私はすっかり冬木立になった道を失った歯の事を考えながら帰宅する。

もうすぐに、クリスマスや、お正月である。毎年、そういう事をしながら年が暮れる。少しづつ歯を失いながら少しづつ老いていく。ふっと、私は自分の死体を見たような気がした。
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孤愁の岸


秋出水引かぬまことの震災忌。思ひ出や八朔の尽きて野分の里に佇めば亡き人しのぶ夕月夜。花野には七草の咲くをみなへし。また、をとこへし。刈萱の丘に登れば葛の花また藤袴。こほろぎの鳴くふる里は今は無き。草雲雀揚がる明日の野辺送り。ああ、かねたヽき。天下を見たる秋の潮ふき上げる、立待月に成るばかりぞ。明日の雨月となりにけるかも。
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挽歌


愛すれど心ならずも赤のまヽ。しらぬひの耀きてあり有明けの人知れず咲く稲の花。欝金の花に染められた窓明り。絶えて無し、芭蕉も印度支那の戦乱にあけくれて。溝蕎麦すヽるあぜ道にアメリカ兵の懸け煙草は流れけり。煙をあびるカンナ燃ゆ、また、水引き草を抜き金品を与。与謝の海、天の橋立ながめればころころと鳴る小豆かな。あヽ六斎念仏を唱える地蔵盆、秋遍路の支度にモナリザも秋暑し。ルーヴル宮の中に秋薔薇咲にけるかな。
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パステル画


茨の花の咲く頃に出会ひ麦の笛を吹いて遊び、杜若の日々は帰へらず。短い夜は明け蜜柑の花を与へたし、鈴蘭の髪飾り。梅雨の頃はジュネーヴへ。帰国すると夏木立。昼がほに木苺。滕椅子の二人。雲の峰は眩しくパラソルを振るあなた。紺色のハンカチを出す、ふんすゐは高く夕立のやうに。メロン切つて食べながら見た夏芝居たち。金魚玉は透きとほるラムネ色に、蝉しぐれ激しくて肌脱ひだまぼろし。向日葵の子よ、初盆の地震によみがへる幻よ。嗚呼、何故にかくもむなし。昼花火して別れし、ながれ星のやうに
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優しき賭博者(象牙の牌)


それは飴色のような、重くもなく軽くもなく、良く手に馴染んだ。
友人の祖母が満州から、その命と共に運んで来たものだった。
時々、女の美しい声で、テンホー、とか、チュウレンパオトウ、、とか、聞こえた。その家の中には女性は居らず、チャイナ・ドレスを着たセピア色の、その祖母の若き日の写真が有るばかりだった、、
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何故、石を投げる?


わたしは五星紅旗の抑圧された歴史を知っている。かつて、中共と呼ばれ、当然、占めるべき常任理事国の席を中華民国と呼ばれた台湾に奪われていた。ああ、青天白日旗よ。きみたちも又、引き裂かれていた。
大陸と島国と。半島に線を引き分断された国と違いは無い。わたしは発音以外、ほとんどのものを君たちに教えて貰ったと記憶する。わたしたちの方が欧米列強の側に寝返った事を謝罪する。君たちは我々に何かを求めている。それは、君たちさえ理解し得ぬ何かだ。わたしは同じ黄色人種として、それを理解している。その何かを。
それは琉球王朝の見続けたもの。わたしは那覇でそれを理解した。フビライの夢は実現せられ無かった。そういう事だ。わたし達は、もう、君たちに石を投げ無い。
それさえ解れば良い。何も言う必要も無い。誇りを喪った同種人を見るに忍びないのだ。君たちが汚しているもの。それは、五星紅旗だ。日本国旗では決して無く。
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Name sakutaro

さみしい横顔


いつまでも命を惜しむ君よ。生きる事は自ら生傷の絶え無い事。また、関係者を傷つけ可能性に満ちているとも言えるかも知れぬ。我々は沢山な動物の命を奪い食物として生き残った歴史を持つ。今は飼育されたものを食べる。そう懺悔感はもう感じぬ。レーニンは徒党を組み国家に反逆した。国家は滅亡したので、レーニンは英雄。春が来る。せめて、いつもの公園通りに現われ欲しい。君が健康である事は先日、確認した。
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円卓の騎士たち


回る、中華のテーブルのように。回る、ロシアのルーレットのように。回る、ディズ
ニーランドのコーヒーカップのように。世界が?私が?コペルニクスの発見を信じ無いなら、世界が回るのだ。誰も太陽に降り立ってそこからの風景を描写した者は居無い。太陽も自分の姿を見たことは有るまい。そういう事なのだ。ノアの箱舟はまあるいだろうが。私はそういうものを捜す気には成れ無い。いくらかの学習により宇宙人と意志の疎通は図れるだろうが、酸素が希薄すぎる。脳細胞が破壊されていく、、
回る、わたしが回る、、世界が、回る、、
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Name sakutaro

甦るシャンポリオン


週末の情報戦争がまた始まった。もう、誰の手からも制御不能だ。二つのミサイルが島を襲う。迎撃も操作不能。生き残るのは誰か?撃墜されるのは誰か?それはあくまで過去の結果として目撃されるであろう。
ジョーカー、それは最強であり、最悪でもある札なのだ。参謀はスパイかも知れず、或いは、ジャンヌ・ダルク?赤と黒の官能。そういう誘惑を避ける鋭い嗅覚だけが君を生存させる。点滅するマグダラのマリア、髑髏のイエスを見つめる女。彼女こそ真のイエスの生母。そういう世界で君は生きている。見えて来るのは月曜だろう。
日曜は安息の日?ふ、嘘だろう。もう、契約はせられたるものと信ず。それに間違いは無い。
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君の手


君の手は地球の内部に届くだろうか?高温のマグマは、それを許さない。地球が小さな生きた惑星であることを忘れたことは無いだろうか?今も海底に火山群が生育されつつある。裂けた大地を塞いではならぬ。そこから草が生え花が咲く。氾濫した河川を塞いではならぬ。そこは豊か土壌になるのだから。絶滅したいのか?君は?君の子孫を。
やがて、氷河の時期が来る。それに耐える為にも。
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へヴン


南の島、なんにも無くなった。ヘヴン、元の楽園に戻るよ。へヴン、自然の復元。ヘヴン、西洋の侵略は止むよ。へヴン、人が何ほどのもの?ヘヴン、やがて、ニッポンも、へヴン。もう、なんにも要らないよ。へヴン、密林になるよ。へヴン、ほんとの楽園。へヴン。2005年なんて押し付けの目盛りは要らない、へヴン、、
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Name sakutaro

2004年の暮


南アジアで大きい地震が有り、大津波はアフリカ大陸にも及び死者は一万人以上と言う。日本列島近くにも頻発しており、これは、「自然」からのテロだ。冬の薔薇よ、我々の寿命も君達とそう変わらぬ。冬の薔薇よ、、
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