2 しょう
どちらも音と映像が出るのは同じですが再生方式が違います。レーザーディスク方式(以下レーザー)は赤色レーザー光をディスクに当てて穴の有る無しを判別する事により記録を再生します。一方VHD(ビデオハードディスク)はディスクに特殊な針を乗せ振動により記録を再生するものでした。VHD最大の敗因は再生方法でした。先に書いた通り特殊な針を使う為、その事がユーザーにかつてのレコードを思い浮かばせ、いつか再生できなくなると思われた為に結局淘汰される事になりました。少し難解かも知れませんが、ざっとこんな感じです。
3 JN1VEO[管]
誠に失礼ながら、しょうさんの書き込みに一部誤りがございますので、訂正しながら補足説明させていただきます。m(_ _)m
VHDは「ビデオ・ハード・ディスク」ではなく、「ビデオ・ハイデンシティ・ディスク」の略です。
VHDの記録・再生には、アナログレコードのような機械的振動は用いていません。方式は俗に「静電容量式」と言うもので、ピックアップにはブロック状にカットされたダイヤモンドの側面に電極を接着または蒸着したもの用います。ディスクには渦巻き状のトラックに凹凸を付けた記録面にアルミニウム等を蒸着して、その上に樹脂コーティングを施したものです。ピックアップはディスク面にごく軽く接触し、このトラック上を正確に電極がたどるように制御されています。そうするとディスク記録面の凹凸に応じて、ピックアップの電極との間隔が変化します。絶縁された2つの金属の間にはキャパシタンス(静電容量)が存在し、この数値は2極間の距離に応じて変化します。ちょうどディスクの記録面とピックアップの電極がコンデンサの役目をしている訳です。コンデンサに交流電流を流すと、静電容量の変化に応じて流れる電流が変化します。VHDはこのような原理でディスクの記録情報を電気信号に変換させています。ちなみに携帯電話などに使用されているコンデンサマイクも同じ原理の応用です。ピックアップがディスクに接触する圧力はごく小さいものであり、またピックアップはブロック状ダイヤモンドの根元まで電極がありますので、摩耗による影響はほとんどありません。開発時にはLDと比較してディスク製造コストが安い事、再生機器がLDと比較して簡単で調整項目も少ない事から、パイオニアへ対抗するため、開発元のビクターと親会社である松下の陣営が、積極的に販売攻勢を行いました。しかし、ディスク面の粉塵や汚れに弱い(そのため専用のジャケットに入っておりディスク交換時に人の手が触れないようになっている)という欠点、接触式というマイナスイメージの定着、LD陣営の反撃によるソフトの低価格化などで劣勢となり、戦略の一環として行われたカラオケ投入(動作環境の悪いカラオケスナック等で使用された)が逆に仇となり、一層「VHDはダメ」というレッテルが貼られてしまい、惨憺たる結末を迎えました。最終的には松下のVHD撤退とLDオートチェンジャーの登場が、瀕死の状態だったVHDの息の根を止めました。
VHDは「ビデオ・ハード・ディスク」ではなく、「ビデオ・ハイデンシティ・ディスク」の略です。
VHDの記録・再生には、アナログレコードのような機械的振動は用いていません。方式は俗に「静電容量式」と言うもので、ピックアップにはブロック状にカットされたダイヤモンドの側面に電極を接着または蒸着したもの用います。ディスクには渦巻き状のトラックに凹凸を付けた記録面にアルミニウム等を蒸着して、その上に樹脂コーティングを施したものです。ピックアップはディスク面にごく軽く接触し、このトラック上を正確に電極がたどるように制御されています。そうするとディスク記録面の凹凸に応じて、ピックアップの電極との間隔が変化します。絶縁された2つの金属の間にはキャパシタンス(静電容量)が存在し、この数値は2極間の距離に応じて変化します。ちょうどディスクの記録面とピックアップの電極がコンデンサの役目をしている訳です。コンデンサに交流電流を流すと、静電容量の変化に応じて流れる電流が変化します。VHDはこのような原理でディスクの記録情報を電気信号に変換させています。ちなみに携帯電話などに使用されているコンデンサマイクも同じ原理の応用です。ピックアップがディスクに接触する圧力はごく小さいものであり、またピックアップはブロック状ダイヤモンドの根元まで電極がありますので、摩耗による影響はほとんどありません。開発時にはLDと比較してディスク製造コストが安い事、再生機器がLDと比較して簡単で調整項目も少ない事から、パイオニアへ対抗するため、開発元のビクターと親会社である松下の陣営が、積極的に販売攻勢を行いました。しかし、ディスク面の粉塵や汚れに弱い(そのため専用のジャケットに入っておりディスク交換時に人の手が触れないようになっている)という欠点、接触式というマイナスイメージの定着、LD陣営の反撃によるソフトの低価格化などで劣勢となり、戦略の一環として行われたカラオケ投入(動作環境の悪いカラオケスナック等で使用された)が逆に仇となり、一層「VHDはダメ」というレッテルが貼られてしまい、惨憺たる結末を迎えました。最終的には松下のVHD撤退とLDオートチェンジャーの登場が、瀕死の状態だったVHDの息の根を止めました。