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33 第４４話-１
名探偵クロロ･コム･デ･ギャルソン
知ってるだろうか？ いや知らないだろうな。
『名探偵も因果な商売だぜ』
煙草をフィルター部分まで吸い終わるといつものようにコーヒーを口に含んだ。
『時間だな……』
彼は無口である、必要な時に必要な最低限の言葉しか喋る事が無い。
『コム・デ・ギャルソン』
彼の口癖だった。
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34 第４４話-２
古びたシワだらけのスーツを纏い、彼は今日も難事件を解決するだろう。
『クロロ君！ 靴履いて無いわよ！』
部屋を出たら毎回のように大家の婆さんに言われる言葉が今日も響きわたった。
『名探偵も因果な商売だぜ』
終わる
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