39 Nora
その出題方法なら題意は伝わりやすいと思うよ!
まあもう少し言うと、実在ではなく理想の条件下であることを明示するのが確実な方法かな。

物理の問題で何でわざわざ「摩擦はないものとする」とか書くのかって、屁理屈を排除するためじゃないよ。
そういう条件指定をしないと、答えが一意に定まらないからだよ。
「余計な説明」ではなく、答えを一意に定めるための「条件指定」です。

君は母集団を「地球上の全人類」という条件にすれば男女比の偏りを解消できると思い込んでいるようだけど、「地球上の全人類」も実は男女比に偏りがあると推定されているよ。
そういった偏りを排除したいのなら、やっぱり理想的な条件下で確率を求めるように問題を定義すべきだね。

そしてこの話は、小中学生に出題するときにも当然考慮すべきだよ。
小中学生に説明するときに「母集団」という言葉を使わなきゃいけないと思い込んでいるようなら、それは君の説明力が不足しているだけじゃないかな。
別に「母集団」なんて言葉を使わなくても、同一の概念を小中学生に理解させることは可能だよ。
そもそも、この話の本質は母集団がどうのこうのというより、「答えが一意に定まるかどうか」と解釈すべきです。

僕がなぜサイコロに置き換えるべきだと提案したかというと、サイコロのほうが各目が出る確率が均一であると認識してもらいやすいから。
「この問題は理想的な条件下での想定をしていますよ」ということが伝わりやすいからだね。
君の出題のように「男女」としてしまうと、確率が均一であることを認識してもらうために前述の条件付けが必要になってしまう。
サイコロに置き換えると無駄にややこしくなると君は言っているが、実は君の出題のほうが事をややこしくしているんだ。

株の話は、君が確率というものについてどこまで考えているかを調べるための質問だよ。
答えが知りたかったらcisさんの本を読むといいかもしれない。