42 MR.プロレス
41>へ一言。いまや、新日の闘魂プロレス=猪木イズムではないように、全日の王道プロレス=馬場イズムとは言えない。そもそも、全日が王道なるキャッチフレーズを使い始めたのは馬場が第一線を退いてからの話で、実際に王道プロレスを築き上げたのは鶴田だろう。もともと王道というフレーズは、当時、異種格闘技路線に走る新日や、既存のプロレスから踏み出した格闘戦略で世間の支持を集めたUWF等、急激に変化するプロレス界への一種のアンチテーゼに過ぎなかった。言葉自体も馬場が自ら考え発言したわけではなく、某プロレスマスコミから出たものがファンに浸透し、自然と全日のキャッチフレーズとして固定されたもの。全日がノアが、武藤が三沢が、川田が小橋がといった論争は、全てファンの思い込みに過ぎない。