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関係ないですがニートという言葉が出たのでちょっと・・・
そもそもニートとは、政府が雇用政策の失敗による失業率の悪化から、国民の目を背けさせるためのスケープゴートとして考案された言葉で、「仕事なんていくらでもある、働こうとしないやつらが悪いんだ!」という世論形成を図ることが狙いでした。結果それは大成功を収めたわけですが、その最大の誘因となったのがマスコミです。ニートという聞きなれない新語は、マスコミによってその原義が歪められ「働く意欲の無い若者」として定着しました(視聴率を稼ぐには、よりセンセーショナルに伝える必要があったのです)。すると今度は厚労省が「対策費」の名目で新たな予算枠を獲得し、さらに文科省も、学力低下につながると反対されていたキャリア教育の導入を「ニート対策」の大儀で断行するに至りました。こうした諸々の権益が入り混じったものが現在のニート論争なわけですが、多くの人はこの事実に気がついていません。