不愉快なのだよ

友光くん、きみという存在は！

おう！まぎれもなく我が息子！
しかし愛すべき我が息子、賢二郎は死んだ！
なぜか！！

大好きなプリンを大量に食べ過ぎて喉に詰まらせてしまったからだった！

プリンを喉に詰まらせて窒息してしまったのよ！
思えばあの時、あんなにもプリンをあげずともよかった
よかったというのに

しかし私は嬉しかった
相当に嬉しかった

半年前、あれは毎日の日課である夜の9時から10時までの1時間の間、わたしは居間で全裸でうつ伏せになって、我が息子賢二郎にケツの毛を抜いてもらうという重要任務を行っていた

その日の賢二郎の仕事っぷりは目を見張るものがあった。なんと一時間もの間に２０００本以上のケツ毛を抜いていたのだ！

嬉しいだろう
大層嬉しいことだろう
実の息子がケツの毛を一時間もの間に２０００本以上抜いてくれるのだぞ！
これで喜ばぬ父親はおるまい
オウッ、父親冥利につきると言っても過言ではあるまいよ

チイッー！やかましいッ！なぁーにを抜かすかと思えば…けがらわしい自慢話を！！反吐が出るわ！

どうやら友光賢二郎はくたばったらしいな