56 初芝電産
星野去りし後、原を監督に迎えた日本代表だが、本懐は野球というスポーツで、どれだけ日本の、日本人の魂を見せてくれるのかの一点に尽きると思う。

仮に例えるならば、野球においての日本は、サッカーにおいてのドイツに近い感じだろうか。集団としての力も、個の力の平均もワールドクラスのものがあり、状況次第では最後の勝ち負けのところまで残るだけの実力を常に持ち続けている。
そういった実力の場合、どうやって勝つのかよりも、負けた時には納得がいくのかどうかの方が重要なように思う。

前回は日本人の魂を、特に良いときのサッカー日本代表と同じがそれ以上に表現して、克つ、最高の結果を残して日本人の記憶に永遠に残るであろう偉業を成し遂げた。
その後だけに、今回はさぞプレッシャーを感じていることと思う。また、気の毒にも、極めて非協力的な姿勢を打ち出す球団もあるなど困難は増すばかりだが、原ジャパンには原ジャパンを余すことなく表現して欲しい、悔いのないようにして欲しいと願う次第だ。