1 イカロス

ミソクエメモ

まだ残っていたとは(笑)
かまちょさんや美優さんはどうしてるかなー。

最近、ミソクエという、みんクエの同人版?をやり始めました。
またここにメモしながら、まったり進めていこうと思います。
2 イカロス
──アラセマ常駐軍駐屯地──

「昇級の申請、ですか?」
 イカロスの言葉に、受付嬢が薄く眉を顰めてイカロスを見る。
「では、まずこの書類に──文字の方はお書きになられますか?」
 こういった手続きは、慣れていない自分がやるより、専門家に任せた方がスムーズに話が進む。面倒なので文字が書けない事をアピールし、受付嬢に申請書類らしきものの記入を任せる。
 幾つかの基本的な質問に答えつつ、数分程。受付嬢は記入を終えた書類の束をまとめて立ち上がる。
「承りました。正午までには結果が出ますので、それまでお待ちください」
 受付嬢は小さく頭を下げると、施設の奥へと消えていった。

     ・

 そのまま何をするでも無しに時間を過ごし、約束の時間となる。
 手続きを交わした窓口へと向かうと、先程の受付嬢が幾つかの紙を手に待っていた。
 彼女はイカロスの姿を認めると、手にした紙をこちらへ差し出す。
「こちらが、昇級判定の結果となります」

 イカロスの昇級がアラセマ常駐軍に認められた!
 イカロスの階級が次階士位から芯階士位へと上がった!

     ・

 紙を眺め、ふむと唸る。どうやら昇級申請が通ったらしい。
「おめでとうございます」と祝福してくれる受付嬢に小さく手を上げて答え、イカロスは足取りも軽く、駐屯地のエントランスへ向かって歩き出した。

End of Scene...