1 無名さん

この世界は下らない

最近またそう思うようになった

若い頃、街そのものがオモチャみたいに見える時期があった。

上手く言えないが本当にそう見えている時期があった。
信号機や電柱、横断歩道や地面のコンクリートとかが全て本当にオモチャみたいに見えた。
何というかレゴみたいにすごくちゃっちくて単純に見えた。
そういう時期が本当にあったのだ。
そうして小さい人間らがそれを作っている。
もっと言えば月も偽物みたいに見えた。
映画の「トゥルーマン・ショー」みたいに全て作り物の様に見えてた。

あの時は人間の世界から半歩はみ出していたのかも知れない。

とにかく人間なんだけど、人間じゃない存在としての視点を持っていた。
だから色々なものがちゃっちいオモチャにみたいに見えた。
2 無名さん
裁判官は神の世界から人間界に天下ったのである