置きポエム

過去ログ7 2012/1/6 4:30

ひないちご
無い
いつか 誰か 迎えに来て
扉に書いた物語の
タイトルは 永遠

いつかはきっと
必ず出会い
扉は開き

黒い翼に包まれる

動かないその唇に
私はkissして笑う

冷たいままのその瞳を
私は愛してる

闇の底の果てへ
響いていく羽音は
子守歌

眠れない日々は消える

魂は
黒い翼のあなたの爪に
掴まれてほっとする

待っていたの

その時だけを

魂が肉体から抜ける瞬間
やっと
私は自由を知る
2012/1/6(金)4:30

無い
赤い薔薇
薔薇に生まれる夢を
ずーっと見ていた

気がついたら
椿の花になっていた

がっかりして
首を垂れて
ポトリと落ちて泥沼

薔薇に生まれたかった夢を恥じながら

泥沼で束の間の地獄

椿なら 葉の方がましだ
美しい緑だからね…

薔薇の木に咲きたくて
薔薇になりたくて
甘い香を届けたくて

短い命の間にたくさん聴ける 綺麗 良い香

椿は首から落ちてく不吉な花

白い雪の中で咲くなら
少しは美しかろうに

落ちて泥沼

何度咲いても無駄な花

薔薇になりたくて
なれない夢にうなされて
また
目覚めてしまう朝を恨み
遮光カーテンで光を拒絶
眠ろう
夜が来るまで眠ろう

薔薇に恋する涙を飲み干して

夜を闇を愛そう
2012/1/6(金)3:43

無い
ありがとう
誰に言いたかったのか
わからないほどに
しめつけられる言葉

ありがとう

そして さようなら

歩き疲れた果てに
考えついた言葉が
こんなものなんだ

笑えるだろう?

還りたがる魂は
止めようもなく
空に手を差し伸ばし

唇は語る

ありがとう
さようなら
2011/12/16(金)14:24

無い
period
始まりはいつも
終わりからの再始動

鼓動のままに生きて
生き延びて

泣くな!笑え!
泣くな!生きろ!

いつか 星屑の階段
駆け上がれば
見渡す限りに
ソウルフレンド

懐かしい顔も
見たくない顔も
寄り集まって輝く

始まりはいつも
終わりからの再始動

だから、
泣くな!笑え!
泣くな!生きろ!

地上の夢は消え去り
新たな夢を抱いて
また
降りてゆくのに
勇気は要らない

泣くな!笑え!
泣くな!生きろ!

星屑のスポットライト
ソウルフレンド
ソウルフレンズ

叫びながら
新しい鼓動を感じて
呼び覚ます

望まない死も
望んだ死も
何もかも夢の途中

だから、
泣くな!笑え!
泣くな!生きろ!

periodの先を探し
periodの前を笑え

始まりはいつも
終わりからの再始動

誰かの夢が散っても
誰かが引き継ぐ

ソウルフレンド
ソウルフレンズ

いつか どこかで
出逢い
いつか どこかで
すれ違う

生命という名の
大交差点で

君はどこにいる?
私はどこにいる?

理由の無いままに

それでも
始まりはいつも
終わりからの再始動

新しい鼓動を聴け

だから、
泣くな!笑え!
泣くな!生きろ!

新しい鼓動のために…
2011/11/27(日)16:53

無い
闇に堕ちて…
ミッドナイトブルー
その色に誘われ
底無しの
ブラックホール

行く先知らずの螺旋階段
ならば
それで良い

羽ばたきさえしなかったまばたきさえしなかった
赤子が1人堕ちただけ

ならば
それで良い

呼吸るだけなら
それで良かった

刈り取られた感情も
もぎ取られた愛情も

すり抜けて
散り尽くして
ミッドナイトブルーに
染まる花びらのひとひら
かき集めて笑う

乾いた笑い声がかすかにこだまする頃

夜は終わり
朝を知らせるが
ミッドナイトブルーの中
ここには届いて来ない
光の一筋さえ
望まないままに眠る赤子の胸には
届いて来ない

悲しみも苦痛も当たり前になり 習慣となり
喜びや快楽は恐怖になり
怯えるばかり

きつく まぶたを閉じ
固く 身体をすぼめ

呼吸る赤子に
触れてはいけない

讃美歌の代わりに
子守歌の代わりに
レクイエムを鳴らし

ミッドナイトブルーの
奥深く
眠る赤子に与えて欲しい
目覚めない朝を
迎えるためにだけ呼吸た
それが精一杯だった
空に還りたがる魂を
許して欲しい

いつかは消え去る身体を置き去りにして
魂だけが還っても
許して欲しい

定命を知らずに
ただ 生まれてきただけ そう
何も知らされずに
生まれてきただけ

罪の無い赤子ゆえに…
2011/11/27(日)3:45

無い
原罪
死の影が漂う森に
逆らうことなく歩み
考える原罪は
どこからも審理を受けず
なし崩しに現代を支配する

生きる意味
死ぬ意味

何を恐れたのだろう

些細な感情
些細な時間

何を欲しがるのだろう

問いかけても答えない神を
全ての創造主として
信じることが
必要だったろうか

否定はしない
肯定もしない

ただ 奇跡を起こせる主や御使いが現れない日々を嘆き続ける

人間には選べない
明日という時間を

原罪とは
なんだ と 問いかけ

答えない神に背き

死の森を漂う魂は
光さえ忘れて

さらなる深遠の闇を歩き
力つきる肉体を待つ

見捨てられた肉体で
見限られた魂で
闇に消える運命を待つ

原罪?

ああ それは創造主の造りあげた 魂の生け贄
と いうルール

あるいは
救いようのない人間を造ったことの言い訳

神よ

あなたはいない

すでに他の宇宙の星に人間を造られ
同じ繰り返しを楽しんでいるだろう

無防備な神よ
無邪気で残酷な神よ

あなたが残した絵本のシナリオを
信じて生きた人間を
笑うがいい

深遠のまだ深く
無意識の涙をかつぎ
歩き続ける人間を
笑うといい

あなたは創造主であり
神であり 殺人鬼である
人間である私には
原罪を見つけられない
それゆえに
私は闇を愛する…
2011/11/26(土)21:39

無い
空に唄う
はるかなる空に
還りたがる魂を
引き留めるかのように

ありったけの歌を
思い出そうとしていた
壊れたオルゴールのように
途切れ途切れのメロディーライン
歌詞も吹っ飛び
笑うしかない

空に還りたがる魂は
せめて讃美歌くらいはと
記憶を探し

何もかも途切れ途切れに
分解という名の破壊に
嘆きながら

空を仰ぐ

ベランダの隅から
空に焦がれて
わずかな時間を
空に唄う

還りたがる魂を
慰めるために


2011/11/26(土)15:38

無い

夕焼けが嫌いだった
朝焼けの見える部屋に住みたかった
けれど いつも 西向きの窓ばかり

引っ越しのたびにがっかりしていた

わずかな時間だけの青空
それを見てから
カーテンを閉める

赤は嫌い
紅も嫌い

記憶を横切る悲しみ

その赤が嫌い

悲しみを止めるぬくもりが欲しかった

自分で抱きしめる この体の冷たさに負けて

眠れない

壊された体が凍えている
震えながら
夜を見つめてる

夜の闇は暖かい

闇に溶けて消えたい

願いながら

また
長い長い長い1秒へ帰り
目覚めない朝に憧れる
2011/11/23(水)1:04

無い
切れ端しの青
窓から覗く空を切り出して
ポケットに入れて歩く
部屋の中は
幼い頃には買ってもらえなかった はかないたわいない品が並ぶ

ビー玉や 貝殻や 小さなぬいぐるみ

夢ひとつ 叶わない日々
部屋を歩きながら
途方に暮れる

欲しかったものは
無償の愛

混乱した日々の中で刈り取られた感情

誰にも言えない秘密は戸棚の死体

殺したかったほど
愛が欲しかった

時間を待ってた
いつかはきっと の ため
家を出ても 私は捜されたことがないまま

待ち続けていたら
死んだの知らせがあり

私は永久に闇に堕ちたことを悟った

地獄に行かなければ
逢えないよ

青の切れ端しには
故郷への帰り舟の雲さえなくて

私は途方に暮れる

不必要なほどの青

小さな部屋の中
歩きまわりながら

無駄に終わった日々を
抱きしめて眠る

明日は要らない
今日だけでいい

今しか生きらんない
明日を考えることはできない

青 青 青 青 青

私を包んでいた青い空

あれだけが
私の支え

何もかも夢なら良かった
何もかも嘘なら良かった
無常な空をカーテンに隠し

私は眠る
青の切れ端しを握りしめ
私は眠る…
2011/11/22(火)11:19