76 へたれ◆Ddvm
☆東京杉並区編☆

一位、地雷原(方南町)
二位、春木屋(荻窪)
三位、永福町大勝軒(永福町)

地雷原の旨さには、正直参ってしまう。モミジ系の濃い旨みと、昆布系のあっさりとした旨みのマッチしたスープに、タカノツメ(唐辛子)の効いた香味油のエッジ感が芸術的のバランスが取れている。麺も私好みの極細麺で、この芸術的なスープにとてもよく合っている。チャーシューを炭火で焼くセンスや、極太で噛むと旨みが染み出る鬼メンマ、黒を基調にした薄暗い店内にオープンキッチンから湯気が光に当って醸し出される神秘的な雰囲気、優しさを感じる器の数々・・・私の中では、ひとつの完成された理想郷のようなラーメン屋さんです。
春木屋は、20年以上前から東京観光で紹介されている、東京醤油ラーメンの筆頭格。典型的な煮干し系あっさりラーメンで、何度行っても常連客を飽きさせない。最近のラーメンブーム以降のラーメンと比べても遜色ない厚みを持つ、とても不思議なお店。若干古さを感じさせなくもないが、そこもまた、魅力的だったり。
永福町大勝軒は、池袋(山岸)大勝軒とは違ったルーツをもつ名店。あわび(?)などの超高級食材をふんだんに使ったダシで取るスープは猫舌の方は回避したほうがよいくらいの極ア」スープ。一杯1000円を超えるスープは、常にマニアの間で、本当に1000円の価値があるかどうかの議論を呼んできた。ジャンクフードとしては失格だと思うがジャンクフードの枠をはみ出るラーメンがでてくるのもまた、ラーメンの魅力ではないだろうかと思う。

杉並は、お土地柄のせいか全体的にラーメン一杯の値段が全国一高い。上記3杯も春木屋800円、地雷原750円、永福町大勝軒1050円と、私のような庶民にはスペヤルな値段で、少々憎らしかったりもする。